プーチンに異変…ロシア軍へのウクライナ「意外すぎる作戦」 | FRIDAYデジタル

プーチンに異変…ロシア軍へのウクライナ「意外すぎる作戦」

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ロシア軍に向かい火炎瓶を投げるウクライナ市民。国民すべての力でプーチン大統領に反発している(画像:ロイター/アフロ)
ロシア軍に向かい火炎瓶を投げるウクライナ市民。国民すべての力でプーチン大統領に反発している(画像:ロイター/アフロ)

安定しない視線、テーブルの上で落ち着きなく動く指ーー。

テレビに映るロシアのプーチン大統領(69)の姿からは、イラ立ちが伝わってくる。ウクライナ情勢が、思うように進展していないからだろう。

「諸外国は、経済制裁を強めています。国際的な決済ネットワーク『SWIFT』から、ロシアの主要銀行を除外することを決定。ロシアは、国内通貨ルーブルの大暴落とハイパーインフレの危機にあるんです。侵攻したロシア軍も、苦戦を強いられています。当初は2日で陥落するとみられていた首都キエフは、いまだに制圧できていません。ウクライナ軍の抵抗が、予想以上に激しいからでしょう。

プーチン大統領の不安の種は、国外だけではない。ロシア国内ではモスクワやサンクトペテルブルクなど、60以上の都市で反戦デモが発生。ネット上で反戦を呼びかける署名は、100万人近くになりました。当局は規制を強め、2月26日からSNSの通信を制限しています。また『侵攻』『攻撃』などの表現でウクライナ情勢を報じるメディアには、最大500万ルーブル(約545万円)の罰金を科すとしたんです」(全国紙記者)

内憂外患で、プーチン大統領の焦りが募るのも当然だろう。精神状態を不安視する声も多い。米国のマルコ・ルビオ上院議員は、ツイッターでこう記した。

「本当のことをもっと明かしたいが、今間違いなく言えることは一つ。プーチン大統領は、何かがおかしいということだ」

「不安定さを増している」

オバマ大統領時代、駐ロシア大使だったマイケル・マクフォール氏も、米国の各メディアに対し異変を指摘している。

「プーチン大統領は不安定さを増している。以前とは違う人物に見える。20年におよぶ独裁体制が、精神状態に影響を与えているのかもしれない」

恐ろしいのは、焦ったプーチン大統領が「核のボタン」を押しかねないことだ。2月27日には、核ミサイルを含む抑止力を「特別体制」に移すよう命令。ロシア情勢に詳しい筑波大学の中村逸郎教授は、以前『FRIDAYデジタル』の取材に、こう警鐘を鳴らしていた。

「ロシアは、核兵器の使用も示唆しています。第二次世界大戦を超える、人類史上最悪の戦争になる危険性があるんです」

プーチン大統領の思惑通りに事態が進まない要因の一つに、ロシア軍の士気の低さがある。功を奏しているのが、ウクライナ当局による「意外な作戦」だという。

「ウクライナ当局によると、多くのロシア兵の装備は劣悪で、まともな訓練も受けていない兵士もいるそうです。中には10代の若者もいたと発表している。ウクライナ軍は捕虜となったロシア兵に、食事や水を与え極力丁重に接しています。おびえる兵士に、優しい言葉をかけることもあるとか。

さらにウクライナが徹底しようとしているのが、『お父さん、お母さん作戦(両親作戦)』です。ロシア兵に対し、故郷の両親へ電話することも勧めているんですよ。戦地で父親や母親と話せば、自分たちがいかにツラい状況にあるかを伝え、早く帰りたい、会いたいと訴えるでしょう。兵士たちに厭戦気分が広がるのも当然です。ウクライナ当局は、捕虜となったロシア兵を家族が検索できる特別なサイトも作っています」(前出・記者)

強硬な手段に訴えるロシアに対し、敵兵士へも理解を示すウクライナ。事態は、ますますプーチン大統領の計算とは違った方向に進みそうだ。

  • 写真ロイター/アフロ

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