独占直撃!スーパークレイジー君「失職直後の哀しき肉声」 | FRIDAYデジタル

独占直撃!スーパークレイジー君「失職直後の哀しき肉声」

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最高裁判決後に現れたスーパークレイジー君の頬は涙に濡れていた
最高裁判決後に現れたスーパークレイジー君の頬は涙に濡れていた

「今までありがとうございました!

3月4日、埼玉県戸田市役所に向かって深々と一礼する男がいた。

全身タトゥーの異色市議、スーパークレイジー君(西本誠・35)が、最高裁の判決で「当選無効」となり、議員バッジを剥奪された。

スーパークレイジー君といえば、特攻服姿にベンツの街宣車、独特のダンス・パフォーマンスで’20年の都知事選で話題を呼んだ人物だ。その後、’21年1月に行われた埼玉県戸田市の市議選に立候補し、初当選。同年2月から政治家としての道を歩み始めた。

ところが、公職選挙法で定められた「選挙区内での3ヵ月以上の居住実態」に疑問符が付き、戸田市選挙管理委員会から当選無効を言い渡された。地元では「クレイジー先生」「新たな広報大使」と衆目を集めた矢先のことだった。

市選挙管理委員会の決定を不服としたクレイジー君は県の選挙管理委員会に申立てを行うも、再度、当選無効に。弁護団を結成し、東京高裁、最高裁と上告を続けたが、立て続けに棄却。彼の議員生活はたったの13ヵ月で幕を閉じたのである。

目は涙で腫れているが、どこか晴れやかな表情を浮かべていた
目は涙で腫れているが、どこか晴れやかな表情を浮かべていた

失職直後、本誌は苦虫を噛み潰したような表情のスーパークレイジー君に直撃した。

――今の心境はどうですか?

「ショックでしたが、心の準備は出来ていました。ここで落ち込んでも仕方がない。実は、戸田市の年配の方から激励されたんです。『イチからやり直せ!』って。もう一度、這い上がるしかない」

――13ヵ月の議員生活を振り返ると?

「議員になった当初は『早く結果を出したい』と思っていました。でも、新人議員に出来ることは少なかった。まず、議会で使われる用語から覚えることになりました。一般会計、補正予算、追加議案、陳情、請願……など、普段、聞き慣れない言葉ばかり。議会のシステムも知らなかった。正直、自分の限界を知りましたし、知識がないことも自覚した。この春からは日本大学通信教育部・法学部・政治経済学科に入学し、イチから勉強し直すことにしました」

――議員生活を通して、戸田市に貢献できたと思うことは?

「議会で市の予算などを採決するのが一番の仕事で、その他、子どもたちに関わることに参加させてもらいました。子ども食堂、市政を教える無料講座で教壇に立ったことも。思い出深いのは、『県立戸田かけはし高等特別支援学校』のバスケ部にユニフォームを贈ったことです。同校は財源が乏しく、部活動のユニフォームがなかった。『自分の知名度があればお金が集まるのではないか』と考え、SNSで呼びかけたところ、最終的に30万円以上の募金が集まりました。僕からお金を渡すのは公職選挙法違反になるので、支援者の方からお渡ししました。とにかく市民の方からいろいろ相談されるのが嬉しかった」

――議員を失職し、無職になりました。今後の予定は?

「戸田市を拠点に募金や慈善活動は続けたい。『偽善者ぶって』と言われても続けたい。そしてもう一度、政治家としてリベンジしたい」

――今年の春には戸田市長選が、そして夏までには参議院選挙が行われますが。

「まだ終わったばかり。何も決めていません」

――いずれにせよ、個人の政治団体で選挙を戦うのは難しいのでは?

「今日(最高裁の判決直後)も戸田市役所の前で市民のみなさんに演説をしました。1〜2月は日本各地を回り、支持者を募ったりもした。これでも足りなければ、どこかの政治団体と手を組んで戦う可能性だってなくはない。実際に様々な党の方からお声がけいただいている。でも政治の世界は『風』。一気に風向きが変わることもあるので、どうなるかはわからない」

――居住実態の件ですが、本当に戸田市に住んでいた?

「何を言っても今更でしょう。今は振り返らず、前を向いて行きたい。今後のことも考え、出来ることであれば戸田市にマイホームを構えたい」

破天荒男の”政界リベンジ”、”マイホーム計画”は果たして実現するのか。

  • 取材・文尾谷幸憲写真(失職直後)蓮尾真司

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