司組長が80歳を迎え注目集める「山口組七代目」誕生のタイミング | FRIDAYデジタル

司組長が80歳を迎え注目集める「山口組七代目」誕生のタイミング

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「六代目山口組・司忍組長が80歳の誕生日を迎える1月25日に、髙山清司若頭(74)が七代目を継承するという情報が拡散されました。結局、それはガセだったわけですが、あらためてその時期がクローズアップされるきっかけになりましたね」(暴力団事情に詳しい実業家)

昨年末、高山若頭(中央右)を送り出す清田総裁(中央左)。その隣には、破顔一笑する内堀会長の姿もある
昨年末、高山若頭(中央右)を送り出す清田総裁(中央左)。その隣には、破顔一笑する内堀会長の姿もある

いま、界隈では「山口組の七代目はいつ誕生するのか」がもっぱらの話題だ。なぜその時期が重要なのか。巷で取り沙汰されているのは、「六代目の時代に起こった問題はその代でキッチリ解決する」という流儀。この流儀に沿えば、2015年8月に起こった六代目山口組と神戸山口組の分裂抗争が決着を見るまでは、七代目への移行はないことになる。「代替わり」が起こるということは、その抗争が決着をみる、ということだが、その見通しは今のところ立ってはいない。

神戸側の勢力は、2021年末時点でおよそ550人と推定されている。が、実態はもう少し少ないのではないかとこの実業家は言う。

「実際の勢力はそんなにはいないのではと聞きました。もちろん、組員に登録されると銀行口座や携帯電話を契約できないなど著しい不都合を被ることになるので、『ステルス組員』的に活動している者もいるわけですが、それでも500人はいないとのことです」

これまで報じられてきたように、六代目側による神戸への切り崩しが続けられ、2000人とも3000人ともされた神戸側の組員は削られる一方だったわけだが、「最後の1人になっても抵抗を続ける」と語っているという井上邦雄組長(73)に辿り着くには、まだまだ時間と労力がかかるのもまた事実だ。

七代目を髙山若頭が継ぐことが既定路線になりつつあるとはいえ、神戸側が音を上げるのを待っていると、いつまで経っても移譲ができないことになる。

「そこで司組長としては、神戸の副組長で二代目宅見組の入江禎組長(78)が何らかの形で身を退くタイミングを『ひとつの落としどころ』として見ていると言われています」(同前)

入江副組長は渡辺五代目時代に、当時若頭だった司組長らと共に、五代目に引退を迫ったのではないか…との説が語られてきた。2005年の六代目発足時にはナンバー3の総本部長を担ったが、2013年には舎弟頭に直り、2年後の分裂までその座にあった。

「入江副組長が井上組長らと組を割った理由は、主流派から外されたからなど様々ありますが、昨年に六代目に復帰した山健組と並んで、宅見組は山口組分裂のシンボル的な存在だと言えるでしょう。その入江副組長が仮に引退するときがくるのなら、『分裂にもひと段落ついた、次代に繋いでもよいだろう』という発想が出てきてもおかしくはないですね」(同前)

絶対に解散しないと息巻く井上組長との対峙は、六代目の最後の仕事というよりはむしろ七代目の初仕事となるのかもしれない。

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