<figure id="attachment_232972" aria-describedby="caption-attachment-232972" style="width: 1661px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="438339f7"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/03/142d2f06098b9749d0274c84efd67534.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-232972" class="wp-caption-text">ごとう・ゆうき　’86年生まれ、東京都出身。エクセリング所属。YouTube、WEB配信番組を中心に活動している</figcaption></figure>
<p><span class="strongInContent">「実は刑務所にいたときから芸能界復帰を考えていました。もう15年になりますね。『もしあのままアイドルを続けていたらどうなっていたか』と、いまも後悔しています。姉ちゃんに復帰を伝えたら、すごく喜んでくれました」</span></p>
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<p>そう語るのは元『ＥＥ ＪＵＭＰ』のメンバーで、20年ぶりの芸能界復帰を宣言した後藤祐樹（35）だ。元『モーニング娘。』後藤真希（36）の弟として14歳で華々しくデビューするも、未成年飲酒など数々の問題を起こし、16歳で引退。アッという間に芸能界を去った「ゴマキの弟」はなぜこのタイミングで舞い戻ったのか。FRIDAYの直撃で後藤の口から語られたのは復帰までの凄絶な道のりだった。</p>
<p><span class="strongInContent">「デビュー当時は遊びたい盛りで、芸能界に楽しさを感じなかった。売り出したい爽やか路線のイメージと自分のやりたいことのギャップもあり、葛藤もありました。注目されても、見られ方は、『ゴマキの弟』。それもすごく嫌でした」</span></p>
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<p>引退後の生活は荒れ果てた。定時制の高校に通うもすぐに退学。カラオケ店スタッフなど職を転々とした。19歳で結婚し、３児を授かるも後に離婚。次第に地元・江戸川区瑞江の悪友とツルむ時間が増えていった。’07年には工事現場に侵入して銅線を奪った窃盗容疑で逮捕。余罪も判明し、５年６ヵ月の実刑判決を受けた。皮肉にも塀の中で過ごした５年間が、後藤にとって人生で最も充実した期間だったという。</p>
<p><span class="strongInContent">「それまでの人生で成功体験と呼べるものがなかったんです。勉強もしたことがなくて、漢字すら読めなかった。刑務所で漢検や英検の勉強を必死にして、刑期中に合格できた。『頑張れば自分でもできるんだ』と初めて自信が持てたのです。漢字が読めるから本が読めるようになり、世界が広がった。行政書士の資格の勉強もしました。知識を得ることがこんなにも楽しいのだと知るキッカケを刑務所が与えてくれたんです」</span></p>
<div data-friday-nextpage-lead="世間の”前科持ち”への風当たり…"></div>
<p>出所後、世間からの風当たりは厳しかった。取材中、後藤は何度も「後悔」という言葉を口にした。首元に刻まれた大きな刺青もその一つだ。就職面接では刺青を理由に不採用となった。鳶(とび)職など職人系の仕事を20以上経験してきたが、現場では「おい、銅線盗むなよ」「ＥＥ ＪＵＭＰの曲を歌えよ」と心無い言葉をかけられたこともある。しかし、後藤は贖罪(しょくざい)として耐え続けた。</p>
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<p><span class="strongInContent">「若気の至り、という言葉で片付けられないほど悪さを重ねてきたと思います。同じような仲間が周りにいて、悪いことをするのが当たり前だと思っていた。僕には常識がなかった。逮捕歴があるということはずっと付きまとう。生涯向き合っていく必要があると思ってます」</span></p>
<p>かつての悪友たちとの付き合いは切ったという。転機となった出来事があった。</p>
<p><span class="strongInContent">「逮捕された際の証人尋問で、母が法廷に立つ姿を見て『俺は何をやってるんだ』とハッと気付きました。結局、自分が刑務所にいる間に母は亡くなり、死に目にも会えませんでした。それが最大の後悔で、自分が変われた要因にもなったんです」</span></p>
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<p>現在は’15年に再婚した妻の父の会社で、空調設備士として働きながら、夫婦でユーチューバーとしても活動。芸能界復帰という新たな一歩を踏み出した背景には、明確な将来のビジョンがあった。</p>
<p><span class="strongInContent">「かつての自分のような非行少年達が働く環境を作ってあげたい。それが復帰した一番の理由です。僕は前科持ちの人間が社会に出たときの厳しさが痛いほど分かります。行き場がない少年たちを義父の会社で雇用して、更生へ導いていきたいです。妻が保護司の資格を持っているので、少年たちの心のケアもしたいですね。そういう活動をするにあたって、発信力も必要だと思ったんです。それが再び芸能界へ、と考えた理由でもあります」</span></p>
<p>大嫌いだった芸能界でどんな足跡を残すのか。痛みや学びを知り、生まれ変わった後藤の「第２章」に期待したい。</p>
<figure id="attachment_232975" aria-describedby="caption-attachment-232975" style="width: 2500px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="f262902d"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/03/7d62cb905947fe305f07e6f09d7e2c44.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-232975" class="wp-caption-text">妻の千鶴さんと’13年に出会い、’15年に結婚。後藤の過去を受け入れ、芸能界復帰に至るまでをサポートした</figcaption></figure>
<figure id="attachment_232973" aria-describedby="caption-attachment-232973" style="width: 1667px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="436e8e43"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/03/f6e577de60a2216b359359b3a5ff2048.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-232973" class="wp-caption-text">本誌未掲載カット　後藤祐樹と妻の千鶴さん　芸能界復帰を決意した理由を語る</figcaption></figure>
<figure id="attachment_232974" aria-describedby="caption-attachment-232974" style="width: 1664px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="a1b85f12"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/03/87df72b33b9067521b742cab7e0f0f86.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-232974" class="wp-caption-text">本誌未掲載カット　後藤祐樹　芸能界復帰を決意した理由を語る</figcaption></figure>
<figure id="attachment_232976" aria-describedby="caption-attachment-232976" style="width: 1660px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="e4add87d"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/03/c8af317c43c4e2c0e7ae062668296558.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-232976" class="wp-caption-text">本誌未掲載カット　後藤祐樹と妻の千鶴さん　芸能界復帰を決意した理由を語る</figcaption></figure>
<p>『FRIDAY』2022年3月18日号より</p>


濱﨑慎治

数々の問題を起こし、16歳で芸能界を引退した後藤祐樹。35歳になった今、妻とともに明るい表情で芸能界復帰を語る彼にはかつてのくすぶった影は見えない。そこに彼の明確な将来のビジョンがあったからだ――。

後藤祐樹の告白「EE JUMPの苦悩と獄中生活で学んだこと」

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