橋下徹氏「論争を呼ぶウクライナ発言連発」の真意と行く先 | FRIDAYデジタル

橋下徹氏「論争を呼ぶウクライナ発言連発」の真意と行く先

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ロシアの侵略が報じられてから、次々と発言する橋下氏(AFLO)
ロシアの侵略が報じられてから、次々と発言する橋下氏(AFLO)

緊迫するウクライナ情勢は日本でも最注目の話題となっている。報道・情報番組は連日トップニュースで伝え、大学教授や軍事専門家、コメンテーターが侃々諤々の議論を交わしている。

そんななか、目立っているのが橋下徹・元大阪府知事だ。

橋下氏は『めざまし8』(フジテレビ系)で、相対したウクライナ出身の政治学者グレンコ・アンドリーさんとの白熱議論が半ば恒例化。3日の放送では、アンドリーさんがウクライナとロシア間に妥協点を作るのは難しく、戦況が今後の交渉に影響を及ぼすと主張。

これに橋下氏は「その間にどれだけのウクライナの人たちが命を失うのか」と声を大にし、

「祖国防衛。そこで命を落とすんだって状況になってしまうと、国外退避することが恥ずかしいことだ、やっちゃいけないことなんだ、売国奴なんだっていう批判を恐れてしまう」

と訴えた。 対するアンドリーさんは

「もしここで降伏して、ロシアに全土を占領されたら結局犠牲者が増えるだけ」

「20年後、ウクライナ人残りますか。という話です。ロシアの支配を受けて」

と強い口調で反論。見かねたMCの谷原章介が、

「橋下さん、やっぱりこれはウクライナの人にしか分からない歴史的な背景みたいなものがあるのかも」

と間に入って激論を中断させた。

橋下氏は7日の放送でもアンドリーさんと激しくやり合った。同氏は北大西洋条約機構(NATO)が

「ロシアと話をして政治的妥結をすべき」

と主張。これにアンドリーさんは

「ウクライナの完全降伏以外の解決をプーチンが認めない」

とし、交渉の前提条件にウクライナの軍事降伏があると指摘した。それでも橋下氏は、

「NATOが譲歩を示さないからプーチンが乗らない」

と繰り返す。お互いヒートアップしたため、再びMC谷原が議論を制止した。

ネット上の反応は橋下氏に批判が集中。スポーツ紙記者は、

「もともと橋下さんはテレビ受けが良く、目立つようなことを言うところがあります。カメラが回ってないところでは、全くの別人。とても丁寧な人ですよ。ただ、さすがに今回は、祖国を攻撃されている人に対して強い口調で挑む姿勢に違和感を抱く視聴者が増えています」

と指摘する。

橋下氏の発言はテレビだけに留まらない。2月27日には自身のツイッターで朝日新聞の社説『ウクライナ侵攻 撤兵求める国際圧力を』と題した記事を引用した上で、

《ほんと朝日新聞は不思議だ。戦争になると威勢がよくなる。先の大戦もそうだったけど、普段言っていたこと何だったんだ?ウクライナ人の命を救うためにNATOとプーチンの政治的妥結を促すことが先だろ?》

と投稿。問題はこのあとのツイートだ。

《究極の圧力は戦闘、軍事力なんだから、朝日社員をごっそり外国人部隊としてウクライナに送ってな》

とツイート。皮肉やシニカルを交えてのことなのかもしれないが、この投稿にはフォロワーからも

《流石に言ってる事酷すぎませんか? 一旦お休みになられた方が良いかと思います》

と疑問の声が巻き起こった。

「橋下氏はロシア軍がウクライナに侵攻した先月下旬からSNSや番組出演で盛んに自身の見解を発信しています。彼のなかにも、この戦争をなんとか解決に結びつけるための案を出したいという思いがあるのでしょうが、あまりにもテーマが大きすぎるともいえます」(テレビ局関係者)

こうした論争もすべて戦争が起こったから発生したもの。一刻も早く事態に一筋の光明がさすことを願うばかりだ。

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