ウクライナ守るゼレンスキー大統領「誰も知らなかった意外な半生」 | FRIDAYデジタル

ウクライナ守るゼレンスキー大統領「誰も知らなかった意外な半生」

人気コメディ俳優はいかにして国の英雄になったのか? 3度の暗殺危機を乗り越え、ロシアと対峙

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3月4日、ビデオ演説を行ったゼレンスキー大統領は抵抗を続ける国民の勇気を称賛

「武器をおろすつもりはない。私は領土を、国を、子どもたちを守る」

ロシア軍の猛攻を受け、3度の暗殺危機に遭(あ)いながらも首都・キエフに留まり、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領(44)は国民を鼓舞し続けている。

元コメディ俳優という異色の経歴を持つ彼はいかにして、強国ロシア相手に一歩も退かない「国の英雄」になったのか。その「数奇な半生」を辿(たど)ろう。

’78年、ウクライナ中部に生まれたゼレンスキー大統領は幼くして話芸の才能を見出され、学生時代から芸人として活躍していた。’06年にはダンス番組『ストリクトリー・カム・ダンシング』で、見事な社交ダンスを披露して大ブレイク。彼の出演回は最大瞬間視聴率87%を記録したという。日本在住のウクライナ人、エリナ・アナトーリエヴナ氏もゼレンスキーファンの一人だ。

「実は彼、キエフ国立経済大学法学部出身という超エリートなんです。なのに、下ネタを交えた芸やジョークが得意で、そのギャップが面白い。最も有名なのは男性器でピアノを弾く芸(笑)。俳優としてもクズ男やダメンズを演じさせたらピカイチです。日本で言うなら、ムロツヨシさん(46)に近いと思います」

政界に足を踏み入れるきっかけとなったのが、’15年から放送がスタートした政治風刺ドラマ『国民の僕(しもべ)』だ。

「歴史教師がひょんなことから大統領に当選するというサクセスストーリーが大ウケ。主演を務めたゼレンスキー大統領は’18年にドラマのタイトル『国民の僕』を政党の名前にして出馬。候補者44人が乱立した’19年の大統領選に勝利しました。ドラマのイメージを武器にして70%以上の得票率を得るなど人気はバツグンでした」(前出・山田敏弘氏)

ただ、現実の政界はドラマのようにはいかなかった。未経験で人脈もない彼は、外交政策やコロナ対応で失策を連発。就任2年5ヵ月で支持率は20%台に低迷した。支持率回復を懸けた対ロシア政策では、国内の親ロシア派地域をドローンで爆撃するなど強気な姿勢を見せたが、「あれがロシアの侵攻を招いた」という批判も少なくない。それが、いまや「抵抗の象徴」として支持率は91%に急上昇した。全国紙国際部デスクはこう話す。

「人気コメディアンらしく、いま自分が国民からどう見られ、どう振る舞えばウケるのかを敏感に察知している。ネットやSNSなども駆使し、ウクライナの状況やプーチンの横暴を上手く国際社会に訴えています。天性の話芸を活かした情報発信力は相当高く、戦時下の大統領としての役割を十分以上にこなしています」

元コメディ俳優はウクライナ国民を再び笑顔にすることができるか――。

ゼレンスキー大統領は’97年、コメディ劇団「第95街区」を結成してデビュー。コメディ映画やテレビ番組の制作も手掛けるマルチタレントだった

『FRIDAY』2022年3月25日号より

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