「戦争なんかダメ!」ウクライナ戦争で田中眞紀子が動き出した | FRIDAYデジタル

「戦争なんかダメ!」ウクライナ戦争で田中眞紀子が動き出した

迅速に熱い連帯を示した元外相の「愛」と、集まる「期待」

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政界引退から10年。眞紀子パワーが炸裂した! ウクライナの危機に立ち上がった元外相は、ミューズになれるか…! 写真:Natsuki Sakai/アフロ

「何なのよこれは! いったい何がどうしてこうなっちゃったの⁉︎  戦争なんかしちゃ、絶対にダメっ!」

2月24日、ロシア軍のウクライナ侵攻を知った田中眞紀子は、身体を震わせて怒り、立ち上がってこう叫んだという。

この日から、元外務大臣・田中眞紀子は一気に走り出した。思いつく限りの政界、財界、文化人、あらゆる著名人へ電話をかけ、ウクライナへの支援態勢を呼びかけたのだ。

眞紀子氏は即座に動いた

「眞紀子さんが連絡をしたのは、建築家の安藤忠雄氏、ヴァイオリニストの前橋汀子氏、前・文化庁長官の宮田亮平氏、元ウクライナ大使の坂田東一氏など、さまざまな分野の人です。IT企業CEOや、かつて親交があった政治家たちなどにも連絡して、すでに多くの賛同者が集まっていると聞いています」(呼びかけに応じた財界人)

侵攻から週が明けての2月28日には、夫の田中直紀・元防衛大臣とともに港区西麻布にあるウクライナ大使館を訪問した。田中夫妻と、セルギー·コルスンスキー在日ウクライナ全権大使との面会は1時間以上に及んだという。眞紀子氏は深刻な事態を憂慮していると語り、

「民間の方々から義援金を募って、ウクライナの方々にお届けしたいと思っています。それ以外にも、出来ることがあればなんでも、相談してください」

と、熱い連帯を伝えた。

眞紀子氏の呼びかけに応えた有志によって「みらいウクライナ難民支援基金」(仮称)という募金活動を開始すると、大使に告げた。

岸田政権が「遅すぎる!」

コルスンスキー大使はこのとき「林芳正外相との面会が果たせていない」と訴えた。このことで、眞紀子氏の怒りは岸田文雄首相にも向かったようだ。

「岸田政権は何をやっているの。どっちつかずの煮え切らない答弁ばかりして。ウクライナや、サポートするポーランドが、ロシアがいつ攻めてくるのか怖くて怖くてたまらない毎日を過ごしている気持ちがわかっていないんじゃないの? 岸田政権の対応は、遅いったらありゃしない!」

ウクライナ国民に心を寄せた眞紀子氏。そして連帯する隣国に比べ、我が国の対応が遅いことに、元外相として許せない気持ちだったに違いない。

このことについて、防衛省キャリアは、言葉を選びながらこう危機感を語った。

「そう遠くないうちに、首都キエフは陥落することになってしまうのではないでしょうか。世界秩序の大きな転換点を迎える、非常事態だと考えています。しかし国際世論の反発もあり、ロシアはウクライナを完全には統治できないと思われます。その結果、ウクライナ新政権は、反政府勢力との泥沼の内戦となり、緊迫したストレスフルな状況が長期化することになる。そのことを懸念しています」

開戦から半月。ここにきてやっと、プーチン大統領の理屈がまかり通るような世界であってはならない、と岸田首相周辺の語気が荒くなった。

「岸田首相は、徹底的に経済制裁を発動していきます。制裁の最終段階は、欧米とともに日本も、ロシア産原油と天然ガス取引の全面停止措置をとるでしょう。ただ、そこに至るまでには1〜2年かかる。エネルギー資源がない日本にとって、極めて難しい決断を迫られることになる」(官邸スタッフ)

今も強力な発信力をもつ眞紀子パワーに集まる期待

政府の動きが鈍い。ならばこそ、田中眞紀子が動くウクライナ人道支援は賞賛に値するし、大きな期待が集まってもいる。この組織がいつ本格稼働するのか正式な発表はまだない。しかし、田中眞紀子の発信力は、「引退」後の今も、現役政治家をはるかに凌駕するキレと強さがある。

2012年の総選挙で落選し、そのまま政界引退してちょうど10年。しかしこの間、「田中眞紀子待望論」は常にあったのだ。

「待望されてもね、政界復帰なんて考えていないわよ。『ローマの休日』じゃないけど、やっと『老婆の休日』がとれるようになったんだから。政界の伏魔殿は、もうこりごりなんだから」

周囲にはこう語っているという眞紀子氏だが、その存在感はやはり圧倒的だ。

かつて、ロシアをめぐって鈴木宗男氏と激論を戦わせた田中眞紀子氏。今、この現状に「ほら、だから言った通りじゃない!」と思っているに違いない。眞紀子氏がどのような「老後」を描いていても、ロシア侵攻に対する日本の明瞭な意思表示が必要な今、眞紀子パワーに大きな期待が集まっているのかもしれない。

  • 取材・文永田タイラ写真Natsuki Sakai/アフロ

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