ビッグネームだらけ!お見送り芸人しんいちの意外すぎる交友関係
『R-1グランプリ』王者が明かす、有名アーティストたちとの繋がりとは……?
「山崎まさよしさん(50)にはよく『嫁が面白いっていうから付き合っているだけで、俺はまったく面白いと思ってないからな!』って言われます」
そういって笑うのは、3月6日に行われた『R-1グランプリ2022』で優勝したお見送り芸人しんいち(36)だ。美しい声で毒のある歌詞を歌い上げる芸風で第20代チャンピオンに輝いた。
‛13年から今の事務所に入り、本格的に芸人として活動を始めたしんいち。所属事務所の先輩である『サンドウィッチマン』の二人や永野(47)らに支えられて優勝を勝ち取ったが、応援してくれたのは芸人仲間だけではない。恩人として名前を挙げたのは名だたるミュージシャンたちだった。
「普段から山崎まさよしさん、『スキマスイッチ』の常田真太郎さん(44)、『シド』のゆうやさん(40)、『吉田山田』の山田義孝さん(38)たちにはお世話になっています。フットサルつながりですね。僕自身、もともとは北陽高校(大阪)時代にインターハイにも出ていて、バイトもずっとフットサル場でした」
その中でも一番お世話になっていると語るのが山崎まさよしだ。二人を繋げたきっかけは意外な人物だった。
「芸人を始めて間もないころ、事務所のツテでまさよしさんのネット番組の収録にお邪魔したことがあったんです。昔からまさよしさんのファンだったので、ずかずか楽屋まで会いに行きました。それからも何度かお会いさせていただくうちに、まさよしさんの奥さんが最初に『おもしろい!』と話してくださったらしいんです。まさよしさんはまったくピンときてない様子でしたが(笑)。
まさよしさんは毎回『俺は面白いと思ったことない』ってイジってくるんですよ。僕がおちゃらけて返すと『嫁が気に入ってるから、呼んでるだけだからな!』ってツッこまれてます。本当に面倒見が良くて、感謝してもしきれません」
芸風に加え、大物ミュージシャンたちとの親交と、しんいちの周りには常に音楽があった。それには小学校時代に経験した、ある成功体験があると明かす。
「小学生のとき、音楽の先生によく見本として一人で歌うように言われていたんです。それが何か心に残っていて。中学時代の音楽の先生には『ものすごく歌がうまいよ』って褒められました。『自分って歌がうまいんだ』というのは心のどこかでずっと自分を支えてくれていた気がします」
ネタ曲に使う音楽にも、かなりのこだわりを持っている。
「『テツandトモ』さんや波田陽区さん(46)、AMEMIYAさん(43)、最近だと『どぶろっく』さんなど、今までのリズムネタの芸人をすべてノートに書きだして分析したんです。芸風はもちろん、音楽まで徹底的に分解して調べました。
たとえば『テツandトモ』さんの『なんでだろう』ならギターのコードがAマイナーとEマイナーを繰り返すところから曲が始まるんです。『どぶろっく』さんの『もしかしてだけど』なら、Gマイナーをうまく挟みこんで耳に残るメロディーにしている。そんな感じでいままでに使われていないコードを探したものが、いまの『僕が好きなもの』というネタの曲なんです」
6月19日には優勝者の特典として、フジテレビでの冠特番も決まっている。内容はまだ未定だと言うが、そこでも音楽にまつわる番組ができないかと考えているという。
「今までお付き合いのあるアーティストさんを呼んで、一夜限りの音楽会をしたい。まさよしさんや『スキマスイッチ』さんに出てもらって、トリはもちろん僕! みんなギャラ格安で出てくれへんかなぁ(笑)」
大好きな音楽とともに、しんいちの挑戦は続く。
- 写真:結束武郎