「地面師の親玉」ついに逮捕! 36日間の逃亡生活は計画的? | FRIDAYデジタル

「地面師の親玉」ついに逮捕! 36日間の逃亡生活は計画的?

積水ハウス55億円詐欺事件

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11月22日に原宿署から送検される土井容疑者。主犯格の一人、カミンスカス操容疑者に指示を出していた
11月22日に原宿署から送検される土井容疑者。主犯格の一人、カミンスカス操容疑者に指示を出していた

「土井は港区六本木にあるマンションで、知人男性の部屋に潜伏中に逮捕されました。警視庁関係者によると、土井は逮捕当時、逃亡資金が尽きて疲労困憊していたそうです」(警視庁担当記者)

警視庁捜査2課は11月21日、「地面師の親玉」と言われる土井淑雄(よしお)容疑者(63)を逮捕した。土井らの地面師グループが、積水ハウスから約55億5000万円を騙し取った容疑がかけられている。警視庁が他のメンバーを逮捕してから36日間、土井容疑者は逃亡生活を送ってきた。

「大阪、伊東、八王子など、各地を転々としながら、捜査の手を逃れていたようです。詐取した55億円のうち、30億円が土井容疑者に渡ったとみられています。しかし逃亡中はその資金に手を付けることはなく、かつてカネを貸した相手を探し、借金回収をしながら各地を転々としていたようです」(前出の記者)

土井容疑者たちが騙し取った巨額資金はどこに隠されているのか。

「土井容疑者には40代の愛人がいますが、その彼女の実家がある福島に数億円もの大金を隠しているのではないかと噂されています。土井容疑者は逮捕され刑務所に入ることも見越して、釈放された後、すぐにカネが引き出せるように着々と準備していたようです」(土井容疑者の知人)

元神奈川県警刑事の小川泰平氏はカネの行方について、こう解説する。

「地面師のほとんどは、逮捕された時に『カネがない』と口を揃えて言いますし、被害者に民事で請求裁判を起こされても、平気で自己破産します。破産手続きをするときには、すでにどこかにカネを隠匿しているわけです。彼らの言い分や振る舞いを真に受けてはいけません」

地面師たちの隠し金が摘発できなければ、本当の意味で事件が解決したとは言えない――。

本誌は地面師逮捕前日の10月15日に土井容疑者に接触し、約1時間半に及ぶインタビューを行った
本誌は地面師逮捕前日の10月15日に土井容疑者に接触し、約1時間半に及ぶインタビューを行った
  • 撮影蓮尾真司(上)、田中俊勝(下)

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