20年で激変!東大合格者「激増校&減少校」それぞれの特殊事情 | FRIDAYデジタル

20年で激変!東大合格者「激増校&減少校」それぞれの特殊事情

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新型コロナウイルス感染拡大前は毎年のように見られた東大合格発表での胴上げ(画像:つのだよしひろ/アフロ)

高校の受験勢力図は、20年で大きく変わったーー。

3月10日に発表された、日本最難関・東京大学の合格者。大学通信と『週刊朝日』、『サンデー毎日』は、合同調査で高校別の合格者数ランキングを作成している(判明率約91%)。ランキングについて解説するのは、受験事情に詳しい森上教育研究所の森上展安所長だ(以下コメントは森上氏)。

「1位は41年連続の開成(191人)、2位が灘(92人)、3位に聖光学院(91人)と、東京、兵庫、神奈川のトップ校が並んでいます。4位に入ったのが、ここ数年で合格者数を大幅に増やした(42人→53人→76人→79人)中高一貫の西大和学園(奈良)です。

1月中旬と都市部に比べ早い時期に入学試験を行い、超難関校の少ない大阪の優秀な受験生のチャレンジ校になっている。東京や福岡、札幌でも試験を行い、全国から上位クラスの生徒が集まっています。5位の桜蔭(77人)は、東京の女子御三家の筆頭です」

ここまで紹介した5校は、いずれも都県内の最難関校。上位に入るのも、当然だろう。中には聞きなれない学校もある。17人の合格者を出した、神奈川の洗足学園だ。

「洗足学園音楽大学と同じ流れを組む、中高一貫の女子校です。20年ほど前から様々な学校改革に取り組み、(神奈川の女子名門)フェリスを抜くと意気込んでいます。偏差値40程度だった高校の募集を止め、音楽科を廃止。毎年30人から40人と、積極的に帰国子女を受け入れているんです。

改革のおかげで神奈川の田園都市地区の優秀な女子生徒が集まるようになり、東大合格者が大きく伸びました。4年間で比べると、倍以上に増えています(7人→7人→10人→17人)」

バンカラなスポーツ校が一変した理由

合格者を祝福する東大応援団。10年3月撮影

13人の合格者を出した本郷(東京)も意外だ。親世代なら、ラグビーやサッカーの強豪としてスポーツ校のイメージが強いだろう。卒業生には、水泳の北島康介氏などアスリートが多いのだ。失礼ながら、進学校という印象は薄い。

「かつては電子機械科やデザイン科のあった、バンカラな男子校でした。00年代から改革に乗り出し、校舎を新築して21年から高校募集を停止します。完全中高一貫校になり、開成や筑波大附属駒場などトップ校の受け皿としての地位が定着。東大合格者数が増えているんです(5人→8人→9人→13人)。

同様に、東大合格者を2ケタに乗せたのが東京都市大付属(東京。2人→5人→7人→12人)です。かつては武蔵工大付属という名前でしたが、校名を変更してから人気が出ました。東大合格者が2ケタになると、受験生の親の見る目がガラリと変わります。本郷も東京都市大付属も進学校と認識され、さらに人気が高まるでしょう」

一方で合格者を減らしている名門校もある。東京の男子御三家の一角と言われる、武蔵(22人→21人→28人→19人)だ。

「20人台を割ってしまったのは、少し寂しいですね。ただ武蔵は自由な校風です。決して東大至上主義ではない。海外の大学にチャレンジする生徒も多いんです」

女子校で合格者が減ったのは、豊島岡女子学園(東京。29人→29人→21人→14人)である。

「今回、大学を受験した生徒たちが入学したのは、中高一貫の公立校が力をつけてきた時期です。私学の2番手校の豊島岡から、優秀な生徒が日比谷や小石川、横浜翠嵐など公立のトップ校に流れてしまったのでしょう。ただカリキュラムのしっかりした学校なので、来年以降は巻き返せると思います」

年々、変わる東大合格者ランキング。東大に受かることだけが人生の幸せではないとわかりつつ、受験生の親としては目が離せないところだろう。

合格者の受験番号が貼り出された掲示板前で抱き合って喜ぶ親子。10年3月撮影
  • 写真つのだよしお/アフロ

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