千葉ロッテ・佐々木朗希「ガラスのエース」が覚醒した驚きの瞬間 | FRIDAYデジタル

千葉ロッテ・佐々木朗希「ガラスのエース」が覚醒した驚きの瞬間

160㎞超の豪速球と140㎞後半の高速フォークで「パ・リーグ最強打者」柳田悠岐を圧倒!

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川村氏が注目したのは前に踏み出す左足。以前は筋力不足で沈むことがあったが、ドッシリと安定。制球力&スピードアップを生んだ(写真:時事通信社)

ソフトバンクの藤本博史監督(58)は3月5日の千葉ロッテ戦前、ナインに「引っ張れ」と指示を出した。速球とフォークがいい投手を攻略するには「センター返し」が有効だが、この日、マウンドに上がった佐々木朗希(20)の真っ直ぐは、「引っ張るつもりで、早く始動しないと間に合わない」と考えたのだ。

「佐々木のピッチングは藤本監督の予想のさらに上をいきました。5回を投げて被安打2の9奪三振。平均球速160.1㎞はメジャーでもトップクラス。なにより149㎞のフォークが威力バツグンで、リーグ最強打者のギータ(柳田悠岐・33)もキリキリ舞いでしたね」(夕刊紙デスク)

「令和の怪物」が、本領を発揮し始めた。千葉ロッテOBで、野球解説者の小林雅英氏が目を細める。

「プロ1年目の佐々木のキャッチボールを見て、衝撃を受けたときのことを思い出しました。ビューンと伸びる、物凄いボールを投げていた。『近いうちに必ず出てくる』と確信しましたが、ついにそのときが来ましたね。線の細さが心配でしたが、すっかりプロの身体になっている」

同じく千葉ロッテOBで黄金期のブルペンを支えた藤田宗一氏は「体幹と下半身の安定」に着目している。

「投球動作に入り、左足を高く上げたとき、軸足一本でピタッと静止できる。下半身が安定しているから、長い腕をしっかり振れる。リリースも安定し、抜け球を痛打されることもなくなりました」

ポテンシャルに身体が追い付かず、高校時代はケガ続き。大船渡高3年時は岩手県大会決勝の登板を回避。U―18日本代表でも、1イニングの登板に終わった。

「佐々木の育成は慎重を極めました。登板がなくとも一軍に帯同。吉井理人コーチ(当時)が直接管理するためです。たまに打者相手に投げるときは二軍の選手が招集されるのですが、『ヒジの違和感』でドタキャンしたことが何度もあった。当然、怒りの声が上がったのですが、佐々木は投げなかった。自分のペースを守り、迎えた2年目の昨季、十分に登板間隔をあけながら一軍で結果を残し、CSでは初戦を任せられるまでになった。結果で雑音を封じたのです。大船渡高時代の監督も、吉井さんも動作解析の第一人者・筑波大学の川村卓准教授の教え子。科学的知見を持つ指導者の下で育成されたことで『ガラスのエース』は覚醒できたのです」(スポーツ紙ロッテ番記者)

その川村氏も前出・藤田氏と同じく「体幹と下半身の安定」を激賞している。

「これまで以上にラクに、ボールに力を伝えられるようになっています。いよいよ手が付けられなくなってきたという印象です。スピードはまだまだ上がる。170㎞も射程圏内でしょう。能力的には現時点で、すでに日本一だと言っていい」

我々は今季、プロ野球のあらたな伝説の目撃者となる――かもしれない。

吉井氏(左)と二人三脚でプロの仕様に肉体改造。「開幕ローテは当確。1年通して投げられれば15勝はいくでしょう」(藤田氏)

 

 『FRIDAY』2022年3月25日号より

  • 写真時事通信社

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