ロシアの大物親族たちが「一斉にプーチン批判開始」の驚愕背景
ロシアによるウクライナへの侵攻以降、ロシアではインスタグラムでインフルエンサーらが多くの抗議活動をしてきた。
2018年の平昌五輪・女子フィギュアスケートで銀メダルを獲得したエフゲニア・メドベージェワは「悪い夢のように、一刻も早く全てが終わることを願っています」と投稿。2014年のソチ五輪・フィギュアスケートペアにてロシア代表として金メダルを獲得したタチアナ・ボロソジャルも「平和は善、戦争は悪という、たった一つの真実しかない」などと投稿した。
それだけでなく、エリート階級のロシア国民も公然と戦争を批判しだした。エリザベータ・ペスコワ、マリア・ユマシェワ……彼女たちの親はいずれもプーチン大統領と親しい。つまり彼女たちは、親の意向に逆らうかのように、声をあげ始めたということだ。
大統領報道官のドミトリーを父に持つエリザベータは「#notothewar」(戦争にNO)という短いメッセージをインスタに投稿(しかしその後、削除された)。エリツィン元大統領の孫娘のマリアはウクライナの国旗をインスタに投稿し、「戦争反対!」と訴えた。ロシア人富豪の娘、ソフィア・アブラモヴィッチは、インスタに反戦メッセージを掲載。ロシアではなく、プーチンが戦争を望んでいるということを強調した。
ただ、最近になって戦争を直接的に批判するような投稿は減り始めているのも事実だ。おそらくは民衆が立ち上がることを恐れた政権側が、なんらかの制限を加えるために尽力しているのだろう。
ますます、混迷を極めるウクライナ戦争。声をあげた人たちの勇気を絶対にムダにはできない。一刻も早く、この戦争を終わらせなければならない。