疑惑のデパート・片山さつきが「どこ吹く風」でいられるワケ
どんなに批判されてもマイペース。本日も反省ナシ
「サンテ!」
壇上に上がった片山さつき地方創生担当相(59)がフランス語で乾杯の音頭を取ると、会場はどよめいた。
「まったく事前告知がないなかで登場したので、驚きました。なぜ、渦中の大臣がこんな場所にいるのか、と。片山大臣はなぜかフランス語で挨拶した後、すぐに帰ってしまいましたが、来場者は大盛り上がりでしたね」(出席者の一人)
国税への口利きに始まり、看板の無許可設置、後援会会長の暴力団との密接交際……。まさに疑惑のデパート状態の片山大臣だが、どれだけ批判されても本人はどこ吹く風のようだ。
11月21日、片山大臣が来賓として出席していたのは、「グランドプリンスホテル新高輪」(港区)で開かれた『アジアゴールデンスターアワード2018』のパーティ。主催する団体のホームページによると、アジアの優れた企業や人物を表彰するという名目のパーティだというが、集まったのはどんな面々だったのか。
「参加者は100名以上いましたが、投資家の間で、悪い意味で有名な人物の姿も多く見受けられました。カネを騙し取られたと被害者続出中の情報商材屋や、ネットで悪評が立っている仮想通貨ビジネスの主宰者など、いわくつきの人物ばかり。そもそも、この団体自体がよくわからない。賞へのエントリー料金は68万円もかかるし、代表理事は謎のマレーシア人ですからね」(前出・出席者)
批判のなか、公務以外にも精を出す片山大臣だが、彼女がマイペースに仕事を続けられるのにはワケがあるという。
「直近の調査では、内閣支持率はむしろあがっている。それを見ているので、安倍(晋三)首相も静観している状況です。派閥のボスである二階(俊博)幹事長にも『気にするな』と言われたことで、片山さんも一切批判を気に留めていません。あちこち会合に出席しては、大臣名刺をばらまいています」(自民党中堅議員)
反省ナシの片山大臣について、政治ジャーナリストの角谷浩一氏はこう語る。
「疑惑について片山大臣は秘書の責任と言い逃れをしていますが、最終的な責任はそんな秘書に任せた政治家にある。もちろん、彼女の身体検査をきちんとせず、派閥のパワーバランスで人事を決めた安倍首相にも任命責任はあります。年明けの通常国会の予算委員会で、野党の追及も本格化するでしょう」
呑気にパーティで酒を飲んでいる場合ではないのだ。

写真:時事通信(2枚目写真)