天皇の言葉に込められた平和の想いと「忘れてはならない4つの日」 | FRIDAYデジタル

天皇の言葉に込められた平和の想いと「忘れてはならない4つの日」

77年前の3月26日、沖縄。ウクライナで繰り返される非道にどう向き合うか

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「世界水フォーラム」に寄せた天皇陛下のメッセージには、強い思いと深い祈りがあった 写真:Natsuki Sakai/アフロ(2020年新年一般参賀)

「国や地域の境界を越えた相互理解が進み、社会がつながり、人々がお互いを認め合う、平和な世界につながっていってほしい」

天皇陛下は、3月21日にセネガルで始まった「世界水フォーラム」開会にあたり、ビデオメッセージを送った。世界に向け、英語で語られたその内容は、ご自身の研究テーマである「水」の問題から世界平和を祈念する強いメッセージだった。

「天皇陛下はご幼少のころから徹底して、平和の尊さを教えられています。上皇さま、そして美智子さまが、当時皇太子だったナルちゃんにお話しした『忘れてはならない4つの日』のこと。これは、避暑先の軽井沢でお話しなさったときいています。

『日本には、けっして忘れてはならない4つの日があります。それは、沖縄慰霊の日、広島と長崎に原爆が投下された日、そして終戦の日です』。

天皇陛下には、世界の平和を願う気持ちがしっかり受け継がれています」(皇室ジャーナリスト・渡邊みどり氏)

今、ロシアによるウクライナ侵略が世界を困惑させている。とくに欧州は地続きで、ウクライナから避難する人々を受け入れ「戦場」に直面している。

「海洋、大気、大地を巡る水は、等しくその過程で全ての生き物を育みます。地球上の全ての人々が、互いを思いやりながらこの恵みを分かち合い、共に繁栄と幸福の道を歩んでいくことを強く願います」(天皇陛下のメッセージ)

大地を巡る水は、川となって国境をまたぎ、越えてゆく。この恵みを分かち合うことの重要さを、天皇陛下はメッセージのなかでこう指摘している。続けて、

「私たちは、水問題の解決に向けた長い道のりのいまだ半ばにいますが、一人一人が人と水との関わりの歴史や経験から学び、様々な地域における良い事例など、そこから得られる見識を共有し、それぞれの水文化を育んでいくことが、地域の水問題を解きほぐし、平和と発展につながっていくものと信じています」

欧州の戦争について直接的な言及はないが、このメッセージからは、平和を願いそのためにすべきことを深慮するお姿が浮かぶ。

「忘れてはならない4つの日」のひとつ「沖縄慰霊の日」は6月23日。その沖縄に、米軍が初めて上陸したのは3月26日だった。鉄の嵐と呼ばれた爆撃、無差別攻撃は、市民を巻き込み夥しい命を奪った。

広島、長崎への原爆投下、終戦の8月15日を過ぎてもなお戦闘が続いた沖縄。戦後はアメリカに占領された沖縄が日本に復帰して今年で50年になる。77年前の沖縄戦の悲惨が、今、ウクライナで繰り返されている。広島の慰霊碑には「過ちは繰返しませぬから」と刻まれている。私たちは過去から学ばなければならない。

  • 写真Natsuki Sakai/アフロ

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