ゼレンスキー大統領が日本での演説で「伝えたかったこと」 | FRIDAYデジタル

ゼレンスキー大統領が日本での演説で「伝えたかったこと」

ウクライナの情報発信から、今、我々が考えるべきことは

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今日、18時。ゼレンスキー大統領の日本に向けた演説があった。日本への期待は… 写真提供:Ukrainian Presidential Press Service/ロイター/アフロ

「日本とウクライナは8167km離れています。が、自由を求める気持ちは同じだと思います」

ウクライナのゼレンスキー大統領は、こう語り始めた。

英国、カナダ、米国、ドイツ、イスラエルと続いた各国での演説に続き、23日、日本でもオンラインでの国会演説が実現した。

「ウクライナの戦争のために、世界が不安定になっています。強いメッセージが必要です。責任のある国家として、日本は、アジアで初めてロシアへの圧力、ウクライナへの支援を表明してくれました」

ゼレンスキー大統領の演説は、日本への感謝が続いた。チェルノブイリ原発の被害、それによる国際的な被害を訴え、その後の復興まで視野に入れた内容だった。

「日本国民は、調和を作り、それを維持する能力がすばらしい。ウクライナ人は日本の文化が大好きです。距離があっても、価値観は共通している」

オウム真理教を想起させる「サリン」や、「津波」といった言葉も交えつつ、日本向けの演説は、他国での演説に比べるとかなり抑制的な内容だった。

軍備を持たず、距離的にも遠い日本に対しての「期待値が低かったのでは」という声もある。

「今、多くの命が奪われています。また、多くの国民が故郷を離れざる得ない状況です。国を守り、子どもたちを守るために、国際機関が機能していません。平和のための努力をしなければなりません」

日本で初めて行われた外国首脳による演説は、思いのほかあっさりとしたものだった。これは、国際社会における日本の今の位置を表しているのだろう。

一方で、近現代史研究者の辻田真佐憲さんは、今朝公開の記事でこう指摘してもいる。

<この戦争はどこかで和平しなければならない。ロシアを悪魔化していると交渉や妥協ができない。悪魔は殲滅するしかないからだ。これは、第三国が仲介をするばあいにも当てはまる。ロシアが侵略戦争をしかけた加害者なのは自明なものの、かれらも同じ人間であり、コミュニケーション可能であるという点を忘れてはならない。戦時中の情報発言はなにかと刺激的なものも多いので、二者択一に陥らず、一呼吸おくべき>(『日本人は「SNS戦争」に乗る必要はない。ゼレンスキー演説を前に心がけたいこと

戦争は止めなければならない。世界で唯一の被爆国、日本ができることはないのだろうか。

「期待値が低い」この国に生きる私たちに、新たな道が開かれることを期待したい。

  • 写真提供Ukrainian Presidential Press Service/ロイター/アフロ

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