成功のカギはココ 「大阪万博2025」は世界の笑いをとれるのか
開催決定はめでたいが、関西人のツッコミ芸は外国人に通用するの?
11月24日、2025年の万博が大阪の夢洲(ゆめしま)で開催されることが決定した。かつてはシンプルな”お国自慢”だった万博。現在は自国文化の発信の場でもある。大阪と言えばお笑いだ。関西人のツッコミ芸は、外国人を笑わせることができるだろうか。
大阪府出身の放送作家、やまだともカズ氏が太鼓判を押す。
「大阪のお笑いは外国人にも通用しますよ。吉本興業の『テンダラー』というコンビがニューヨークやロサンゼルスでやった英語の漫才は、ウケていますから。大阪大学などでは、ロボットやAIの研究が進んでいる。大阪万博誘致アンバサダーの『ダウンタウン』とロボットが、漫才をしても面白いと思います。最近のロボットは『○○とかけて▲▲と解く』など、謎かけもできるんです。あと数年すれば、漫才もできるようになるんちゃうかな。商人の街でもあるので、会場の入場料は値切に応じます」
韓国との合同パビリオンを推奨するのは、同国の芸能界に詳しいタレントのローバー・美々氏だ。
「関西のツッコミ芸は韓国でもウケています。言葉が分からなくても、ボケてドツかれる様子が笑いを誘っているんです。公共放送KBSのお笑い番組でも、吉本出身の芸人が何組も出演している。またNHK紅白歌合戦に出る『TWICE』や、『IZ*ONE』のように、日本人と韓国人がメンバーのアイドルグループもあります。(大阪の)鶴橋や心斎橋では、韓国のアイドルグッズや化粧品を売る店に若者が大挙して訪れている。日韓合同でお笑いやアイドルイベントを行うパビリオンがあれば、万博をより盛り上げられるはずです」
お笑い以外の文化発信も可能だ。
「日本独特の娯楽である、ホストクラブを出店するのはどうでしょう」
伝説のホストクラブ『クラブ愛』の故・愛田武社長の長男・孝氏が話す。
「大阪中のホストを集めて、巨大なクラブを作るんです。イケメン揃いで、世界中の女性が喜ぶのは間違いない。通常のクラブは店が小さいためホストは接客するだけですが、万博ならスペースが広いので特設ステージも作れます。コントやダンスなど、ホストが持ちネタを披露するんです」
笑いをとれるのかスベるのか、それが大阪万博の成否を分けるようだ。

撮影:加藤 慶(夢洲)