総額8億円…!日本人医師が世界的フェラーリコレクションを大公開 | FRIDAYデジタル

総額8億円…!日本人医師が世界的フェラーリコレクションを大公開

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所有するF40とF50は佐藤医師にとっても特別な車だという

千葉県内の医院で院長を務める佐藤優(まさる)医師は、知る人ぞ知る、世界的に有名なフェラーリオーナーだ。佐藤医師は現在、F40、F50、ピスタ、GTC4ルッソの合計4台のフェラーリに加え、ホンダNSXやポルシェ911、通勤用のベントレーなど複数の高級車を所有している。

所有する高級車の総額(時価)は、実に約8億円――。

目もくらむような高級車が並ぶ千葉県内にある大豪邸にお邪魔し、佐藤医師にフェラーリへの情熱を聞いた。

実は医師って趣味に時間を取れない人が多く、車くらいにしかお金をかけられないんですよ。僕には他にお金がかかる趣味はないし、愛する女性は家内しかいませんしね(笑)」

まるでフェラーリ美術館のような自宅ガレージ。スポーツカー6台が置かれている
自宅のガレージでインタビューを受ける佐藤医師

佐藤医師は’55年生まれの66歳。’81年に千葉大学医学部を卒業し、同大学整形外科学教室にて腰椎に関する研究で医学博士を取得。千葉県内の病院に勤務した後、’92年に自身の医院を開業した。

「よく言われる『スーパーカー世代』(’70年代後半に日本中で巻き起こったスーパーカーブーム)とは世代的にはかなり外れています。私にとってのフェラーリの原点は第1次スロットカーブーム(’65年~’71年頃)ですね。当時小学校の高学年だった私は、スロットカーに夢中になっていました。米国COX、Monogram、Revel、K&Bの製品は高値の花で、その中でもフェラーリ物は垂涎の的でした。最初に買ったフェラーリのスロットカー、Revelの『フェラーリ250GTO』、まさにこれが自分のフェラーリの原点です。

初めて本物のフェラーリを買ったのは、’94年の春です。’88年後期モデルの328GTSを中古で購入しました。整形外科を開業して1年10ヵ月、38歳のときです。40歳になったら、自分へのプレゼントに328GTBかGTSを買おうと思っていたんです。それより少し早く買えましたね。以来、スーパーカーの魅力にはまり、355GTB、360チャレンジストラダーレ、F40、430スクーデリア、F50、458スペチアーレ、488ピスタ、GTC4 ルッソと購入してきました」

現在所有する4台のフェラーリのなかでも、F40とF50は特別な存在だと語る佐藤医師。F40はフェラーリ社創立40周年の記念車であり、エンツォ・フェラーリが手掛けた最後の1台として、数ある名車フェラーリの中でも伝説的存在として知られる。最高速度324km/hは当時の市販車最高速を記録。’87年に4650万円という価格で販売が始まり、日本では直後に訪れたバブル期に2~3億の価格で取引されていた。

その後、価格は年々下落していったが近年のフェラーリ高騰の波に乗ってバブル期並みに急上昇。最近の海外オークションでは2億円以上の価格で落札されることもある。

「30年近く前、F40のスロットカーをたくさん作って、週末は息子たちを連れてスロットカーレースで遊んでいました。ミニカーやプラモデルも多数集めていましたが、いつかは1/1(実車)のF40を買うぞ! と思っていました。購入したのは’04年です。当時は『こんなに故障が多い車を誰が買うんだ?』なんて言われていましたから価格はとても安かったですね。底値の時代だったと思います。ここまで高騰するとはまったく予想もしていませんでした」

一方のF50は、F40に続いてフェラーリ社50周年を記念して世界349台限定で生産された。「公道を走るF1マシン」をコンセプトにF1マシンのメカニズムをロードカーで再現したとんでもない車である。

佐藤医師がF50を購入したのは’10年。前オーナーは「松田コレクション」の実業家・松田芳穂氏だ。かつては御殿場に「フェラーリ美術館」、箱根に「ポルシェ博物館」を所有していた、世界屈指のスーパーカーコレクターである。

「購入を考えていた’00年台初頭、日本で買えるF50は4台ありましたが、松田さんが所有する黄色いF50のことがずっと頭の中にありました。それから数年経ってついに松田さんが手放すという情報が入ってきた。何としてでも松田さんのF50が欲しい! と強く願っていたのですが、相手は世界的なコレクターです。どうやったら譲ってもらえるのかを考えて、お互い代理人を立てて交渉をすることになりました」

松田氏のF50を譲り受けるにあたって、オーナーとしてふさわしいのかどうか、人物考査から行われたという。佐藤医師は松田氏主催のフェラーリクラブに入会していたこともあり、同氏も佐藤医師のことを知っていたとのこと。「あの佐藤なら売ってもいいかな」と判断してもらい、めでたく交渉が成立したそうだ。

世界的に’80~’90年代のフェラーリの価格が値上がりする中、F50も破格の高騰を続けている。今年3月18日にフランスで開催された「アールキュリアル・レトロモビル・オークション」では史上最高価格となる約5億5000万円で落札された。佐藤医師が松田氏から購入した時の約8倍の価格である。

そんな“超”高級車は、メンテンスにも莫大な費用がかかる。たとえば、ガソリンタンクの交換費用は、F40が200万円。F50はなんと350万円もかかるという。ガソリンタンクだけで車1台買えてしまう価格である。

ALPHATAURI仕様のホンダNSX(左)とスポーツカー好きな奥様の愛車であるポルシェ911カレラ(右)
4人乗りのフェラーリGTC4ルッソT(3500万円)。奥にはフェラーリ488ピスタ(4600万円)の姿も見える

取材の最後に、近年のフェラーリ価格の高騰についてどのように考えているのか、佐藤医師の見解を聞いた。

「コロナ禍の始めに転売が問題になったマスクなど、誰もが必要なモノの価格が高騰した場合は、適正になるよう統制すべきかと思います。しかし、スーパーカーに関してはごく一部の方だけを対象とした商品ですからね。プレミア価格が付くのはそのスーパーカーの商品価値を認める方が多く存在するからで、致し方ない部分もあると思っています」

フェラーリディーラーには「一見さんお断り」という噂もある。それについてはどうだろうか?

「まったくそんなことはないと思いますよ。ディーラーも新しい顧客を開拓したがっているかと思います。昔からの顧客といっても常に信頼度が安定している方ばかりではありませんし、浮き沈みのある業界にいらっしゃる方も多いでしょうから」

世界中の自動車メーカーが電動化を進めている昨今。スピードを追求する電気自動車のスーパーカーも世に出始めているが、F40やF50のように純粋に技術を突き詰めて作られたプレミアムなエンジンを持つスーパーカーは、この先もう現れることはないだろう。だからこそ、この先さらなる高騰が起きても不思議ではない。

これまで所有してきた9台のフェラーリを内外装色も実車と同じにして1/43ミニカーで再現
’19年10月筑波で開催されたJCCA レースでは、フェアレディ240ZGでP クラス総合優勝に輝いた
  • 取材・文自動車生活ジャーナリスト 加藤久美子写真加藤博人

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