炎上連発のアカデミー賞、ウィル・スミスの放送事故にも飛ぶ憶測 | FRIDAYデジタル

炎上連発のアカデミー賞、ウィル・スミスの放送事故にも飛ぶ憶測

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ジェイダ・ピンケット・スミス(左)ら家族と授賞式に参加したウィル・スミス(中央)/photo by aflo

濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』が国際長編映画賞を獲った、第94回米アカデミー賞授賞式。松野博一官房長官が28日午前の会見で「歴史的快挙」とコメントするなど、国民的関心事になったが、SNSの世界トレンドでは 「ウィル・スミス」の名前が挙がった。

これは、『ドリームプラン』で主演男優賞を初受賞したスミスが、長編ドキュメンタリー賞のプレゼンターを務めたコメディアンのクリス・ロックを舞台の上でビンタした一幕による。ロックは、ウィルの妻で女優のジェイダ・ピンケット・スミスに対して侮辱的な発言をしていた。

クリス・ロックの頬を平手打ちするウィル・スミス/photo by aflo
クリス・ロックの頬を平手打ちするウィル・スミス/photo by aflo

壇上でビンタした直後、米国では放送が一部中断される騒ぎになった。スミスはスピーチで、一連の行為について謝罪。世界中の批判の矛先がロックに向いた。

「最初は『仕込み』と思った視聴者もいたようですが、その後のスミスのスピーチで謝罪したことで、そうではなったことが明らかになりました。一方で、オスカー主催者の『炎上商法だった』のではないかとの批判が飛んでいます。プレゼンターのロックは、2016年の授賞式でもアジア系アメリカ人をネタにしたジョークで大ヒンシュクを買った前歴があります。

スミスの反応がヤラセだったとは到底思えませんが、いわば『炎上系タレント』であるロックが司会者であればこのような事態に発展する可能性はゼロでなかったはず。コロナ禍に見舞われて以降、視聴率がガタ落ちになっているオスカーは、多少物議を醸してでも話題作りを図りたかったのでは、と憶測を呼んでいます」(芸能ジャーナリスト)

今回のオスカーで批判が集中したのは、この件だけではない。

「助演女優賞のプレゼンターとして俳優のダニエル・カルーヤと歌手のH.E.Rが壇上に立った際、Totoの『Africa』が流れたことにも批判の声が上がりました。アフリカにルーツのある2人ですが、わざわざこの曲でなければならなかった理由はないと物議を醸しています」(前出・ジャーナリスト)

なお、『パワー・オブ・ザ・ドッグ』で監督賞を受賞したジェーン・カンピオンも、オスカー前のクリティックス・チョイス・アワードの授賞式で、人種差別やフェミニズムを過剰に強調しているとも取れる発言を残し、世界のSNSユーザーから批判を浴びた。

「アメリカ映画の健全な発展を目的に」設置されたとされるアカデミー賞。炎上の火種を作ることは、はたして「健全」と言えるのだろうか。

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