春に急増…!新米風俗嬢を襲う「趣味講習」の卑劣手口 | FRIDAYデジタル

春に急増…!新米風俗嬢を襲う「趣味講習」の卑劣手口

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〈日夜さまざまな事件が巻き起こる歌舞伎町。15歳からこの場所に通い、豊富な人脈を築いてきた現役慶應大生ライターの佐々木チワワが、最新の「歌舞伎町事情」を描く〉

4月は多くの新米風俗嬢が誕生する季節だ。高校を卒業して風俗店で働き始める女の子たちと、彼女たちを狙うスカウトにより、歌舞伎町は活気づく。

しかし、そうした新米風俗嬢の中には、「趣味講習」の餌食になっている子が多数存在する。

「趣味講習」とは、風俗店の店長もしくは店員が新人の女の子に対し、「講習」と称してその範疇を超えたプレイ(趣味)を強要することである。本番行為はよくあることで、なかには自分の性癖を満たすためだけの特殊なプレイを行う者もいる。

「講習」は個室などの逃げづらい場所で行われる。これから働く職場の上司から「こういうものだから」「身体で覚えないとダメだから」と言われると、初めての風俗業界で右も左もわからない女の子たちは逆らえない。

「趣味講習なんて言葉ヌルいですよ。あれはレイプでした。今思い出しても反吐が出ます」

そう話すのは風俗歴5年のアスカ(仮名・23)。親元を離れたかったアスカは引っ越しの資金を貯めるべく、高校卒業の翌日に風俗店の扉を叩いた。

「店で履歴書を書いた後、店長が出てきた。私の顔をジッと見た後に『じゃあ講習しようか』と。口頭で教えてくれるのかと思ったらホテルに連れていかれました。おかしいなって思っても、初めてだから言い出せませんでした。18歳とはいえ、3月から採用してくれる店は少ないってスカウトから言われていたのもあって……ここ以外で働けないと思い込んでいて逆らえなかった」

そのままホテルに連れていかれたアスカは、一通りプレイの流れを口頭で伝えられた。すると店長はおもむろに、「裸になって実際にやってみて」と言ってきたという。

「そこからは地獄でした。

フェラ、キス、素股……。

『アスカちゃんの唇気持ちいいね、ヤバい』って何度もさせられて。こんなの講習じゃないじゃん、お前が気持ちよくなりたいだけじゃんって思いながらも愛想笑いで流すしかなかった。講習が終わった後、『待機所で俺にキスされないように気を付けてね』って言われて泣きそうになりました。でもお金が欲しいから我慢するしかなかった」

引っ越しの資金がたまってからはその店を辞めた。現在は別の風俗店で働いているアスカは、こうした「趣味講習」の被害が頻発していることを後から知って驚いたという。

「もう衝撃ですよ。私だけかと思ってたら『よくある』だなんて。

中には中出しされた子も、盗撮された子も、妊娠させられた子もいる。定期的に店長とヤらないと客を回してくれない店もある。卑劣で最低です。

でも、それが当たり前になってる。お金が欲しいから、我慢しちゃうんですよね。ほんと悔しい」

念のため言っておくと、優良店でも「講習」はある。しかしそういった店では、プレイ内容を超えたことをするケースはまったくない。

お金を貰い、その対価としてサービスを提供するのが風俗産業だ。働く前に身体も心もレイプされるのが「よくある」業界であってたまるものだろうか。SNSが活発になったことで、こうした趣味講習の現状が多くツイートされるようになったのは幸いだろう。新米風俗嬢が魔の手にかからないためには、「クソ店」についての情報発信をしていくことが重要だ。

  • 取材・文佐々木チワワ

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