2本塁打も打率1割台!鈴木誠也「宿敵となる元巨人の意外な投手」 | FRIDAYデジタル

2本塁打も打率1割台!鈴木誠也「宿敵となる元巨人の意外な投手」

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マリナーズとのオープン戦を終え同僚とカートで球場を後にする鈴木(画像:時事通信社)
マリナーズとのオープン戦を終え同僚とカートで球場を後にする鈴木(画像:時事通信社)

「そろそろ打たないと、周りからゴチャゴチャ言われるので打ちました。ウソです」

カブスの鈴木誠也(27)は、上機嫌で記者団に語った。

3月31日(日本時間)に米アリゾナ州で行われた、マリナーズとのオープン戦。鈴木は相手エース、ゴンザレスからセンター左へ2ランを放つ。出場4試合目、11打席目での初安打が、初本塁打となった。鈴木は、記者からの「(浮上の)キッカケになるか」との問いに即答し……。

「ならないと思います。ただ、どこかで絶対にあると思う。信じて、辛抱強く打席に立ち続けるしかない」

4月3日のエンゼルス戦では、オープン戦第2号を放った鈴木。とはいえ同日現在、打率は.143。14打席で半分近くの6三振を喫している。鈴木のコメントが慎重なのも、当然だろう。

「毎試合後、鈴木はビデオルームにこもり、チームが用意した資料に目を通しながら繰り返し対戦投手の映像をチェックしています。大半が、初めて見る投手です。対応に必死なのでしょう。

決して楽観視はできません。メジャーで満足のいく結果を残した、日本人の右打者はいませんから。イチローや松井秀喜、大谷翔平など、野手として活躍した選手はみんな左打ち。特に日本人が手こずるのが、手元で動くムービングファストボールです。鈴木も慣れるまでは、苦労するでしょう」(スポーツ紙担当記者)

福留に浴びせられたキツい館内放送

地元シカゴのファンも、鈴木を悩ませる要素になりかねない。メジャー事情に詳しい、スポーツジャーナリストの友成那智氏が語る。

「『ブリーチャーバム』と呼ばれる、カブスの熱狂的なファンですよ。彼らの激烈さは、日本の阪神ファン以上です。不調の選手には、スタンドから容赦ない批判を浴びせます。

日本人選手にも容赦ない。08年から4年間在籍した福留孝介(現・中日)は、期待されながら打率2割台中盤とイマイチ。レッズへのトレードが決まると、空港では皮肉を込めたこんな館内アナウンスがあったそうです。『ミスター・コウスケ。シンシナティ・レッズへの移籍が決まりました。さっさと搭乗口に向かってください』と。5年総額8500万ドル(約104億円)の大型契約を結び前評判が高い分、結果を残さなければ鈴木への風当たりも相当強くなると思います」

鈴木のライバルになりそうなのが、カブスと同じナ・リーグ中地区のカージナルスに所属する元巨人のエースだ。友成氏が続ける。

「15年から3年間、巨人に在籍したマイコラスです。日本でコントロールを磨き、3年間で33勝。メジャーに復帰した18年には、18勝をあげ最多勝のタイトルを獲得しました。この2~3年はケガで思うような投球ができませんでしたが、今季は復調しローテーションの一角を任されるでしょう。鈴木との対戦も多くなるハズです。

マイコラスは、日本人が手こずるムービングファストボールを操るパワーピッチャーではありません。カーブやスライダーが主体の変化球投手。日本にいたときも、鈴木はマイコラスを15打数5安打、2本塁打と打ち込んでいます。メジャーでも、ぜひカモにしてほしいですね」

待望の1発で、鈴木の気持ちも少しはラクになっただろう。4月8日の開幕へ向け、調子を上げてくるハズだ。

  • 写真時事通信社

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