楽天vs.Yahoo! 二大巨頭の戦い「ポイント経済圏」活用術 | FRIDAYデジタル

楽天vs.Yahoo! 二大巨頭の戦い「ポイント経済圏」活用術

「ポイ活」戦国時代に最終結論 ECサイト、アプリ、クレジットカードから格安スマホまで キャンペーンの組み合わせで何十倍にもアップする必勝法を網羅

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楽天ペイは、楽天ポイント加盟店であればポイントの「二重取り」ができる。ファミリーマートなどで実践可能 ペイペイの強みはリアル店舗での決済だ。「超ペイペイ祭」などの還元キャンペーンを積極的に活用していきたい

4月1日から、Yahoo!(ヤフー)の関連サービスでもらえる特典のポイントが『PayPay(ペイペイ)ポイント』に統一される。これまでユーザーには共通ポイント『Tポイント』と『ペイペイボーナス』が並行して付与されており、複雑な体系になっていた。今後はスマホ決済アプリの代表格と言えるペイペイとの連携を深め、日常生活でヤフーのサービスを使えば使うほどポイントが貯まる「ヤフー経済圏」の構築を図るのが狙いだ。

ネットショップ、クレジットカード、決済アプリなどの各種サービスを組み合わせれば、年間二ケタ万円相当のポイントを得ることも夢ではない。こうしたポイント経済圏の元祖が、『楽天市場』を中心とした「楽天経済圏」だ。’20年は年間発行ポイントが4700億を超えた楽天だが、ポイント制度の「改悪」が相次いでおり、他社がシェアを奪う余地は大きい。ファイナンシャルプランナーの秋山芳生氏が言う。

「昨年2月に決済アプリ『楽天ペイ』のポイント最大還元率が2%から1%になって以降、楽天はサービスの改悪が続いています。また、今年4月から『楽天証券』のポイント還元率が引き下げられるなど、さらに制度が変わっています。とは言え、まだまだ楽天経済圏から得られるメリットは大きく、完全に離脱してしまうのは早計です」

楽天とヤフー、どちらもポイントアップのために使われるサービスやアプリは無数にあり、気づけばスマホのホーム画面が関連アプリで埋まっている……ということもあるだろう。では、現実的な利用の範囲でわかる、両者の長所、短所はどこにあるのか。

まずは、すべてのポイントサービスの源流になっている楽天市場と『ヤフーショッピング』、両サイトの効率的な使い方を見ていこう。楽天市場は、さまざまなグループサービスを使うとポイントが最大15倍になる。

「楽天経済圏の基本は『楽天カード』を作ることで、年会費無料の楽天カードと楽天市場のアプリ利用だけでもポイントが3.5倍になります。また、5の倍数の日に買い物をすれば5倍になり、買い物したショップの数だけポイントがアップする『お買い物マラソン』の時期は、買い回りで最大10倍のポイントが手に入ります。オススメなのは、このタイミングで『楽天ふるさと納税』を利用すること。ふるさと納税でもキャンペーンのポイント倍率が適用されます」(消費生活アドバイザーの丸山晴美氏)

現実的な還元率は互角

楽天市場では、計算上は「最大43倍」になるキャンペーンも開催されるが、一回の期間中に付与されるポイントには上限があり、最大倍率を目指しても買い物した金額に見合ったポイントが得られるとは言えない。楽天の場合は、「基本3.5倍、キャンペーンで10倍を狙う」というスタンスで「ポイ活」するのが現実的だ。

一方、ヤフーショッピングは一回のキャンペーンでアップするポイント付与率が高いのが魅力だ。5のつく日はポイント5倍、ソフトバンクのスマホのユーザーであれば、毎週日曜日は付与率が10%になる。さらにペイペイと連携して、その残高で支払うと10.5%、条件次第で最大18.5%までアップする。

ただし、最大倍率までアップさせるには、『ペイペイステップ』と呼ばれるポイントアップ条件をクリアしなければならず、月間の決済回数や決済金額など、難しい条件もある。また、月額508円を払ってヤフープレミアム会員になればポイント2%アップという特典もあるが、獲得ポイントが会費を下回っては元も子もない。一般的なヤフー経済圏の利用では、10.5%ベースで考えるのがいいだろう。

現実的なポイント還元率で言えば、楽天とヤフーではそこまで大きな差はない。両者が定期的に開催している、大きなポイントアップキャンペーンの際にまとめ買いをするのがセオリーだ。なお、こうしたキャンペーンは購入前にエントリーが必要な場合もあるので、忘れないように気をつけたい。楽天の場合、「期間限定ポイント」の有効期限が意外と短いケースがあるのも注意だ。

では、クレジットカードで比較するとどうか。楽天カードは前述の通り、楽天経済圏でポイントを稼ぐには不可欠な存在になっている。新規入会と利用で最低5000ポイントがもらえるのも魅力だ。一方、ヤフーは’21年10月に「ペイペイカード」の発行を開始しており、入会後3回の支払いで7000円相当のポイントがもらえるキャンペーンを実施している。またペイペイカードは現在のところ唯一、ペイペイに入金できるクレジットカードでもある。

「ペイペイカードはペイペイと連携して入金しても、チャージポイントがつきません。カードよりもペイペイの決済を使って欲しい、という意識があるのでしょう。現状、ポイント連携という点では楽天カードのほうが便利と言えます」(消費経済ジャーナリストの松崎のり子氏)

スマホ料金でポイントが

ヤフー経済圏で重要な役割を果たしているのが、やはりスマホ決済アプリでシェアを急拡大したペイペイである。『株式会社ポイ探』代表取締役の菊地崇仁氏は次のように語る。

「ポイ活以前に、個人商店や屋台など、他のキャッシュレス決済が使えない場所でも使えることが多いペイペイは、汎用性で楽天ペイを上回っていると言えるでしょう。『ペイペイ銀行』など金融サービスとの連携強化が今後進めば、さらに強い決済アプリになるはずです」

前出・丸山氏も、決済アプリの使い勝手で言えば、ペイペイに軍配が上がると語る。

「3月末まで実施されている『超ペイペイ祭』では、大手ドラッグストアチェーンで5%ポイント還元や、残高支払いをすると抽選で最大全額ポイント還元があるなど、対面での支払いでおトクになるのはペイペイのほうだと思います。還元金額の上限があるのはネックですが、ネットでのサービスをあまり利用せず、リアルでの買い物の回数が多い人は、ペイペイを軸にしたヤフー経済圏を利用してもいいでしょう」

楽天ペイの場合、楽天カードから残高をチャージしてから支払うと、合計1.5%のポイント還元を受けられる。また、楽天ペイのアプリにはポイントカード機能もついており、ファミリーマートなどの加盟店では最大2.5%の還元が受けられることになる。ペイペイの基本還元率は0.5%であることを考えると、ペイペイのキャンペーン期間中以外は楽天ペイでの支払いのほうがおトクということになる。

また、楽天ペイのひとつの目玉は、交通系ICカード『Suica(スイカ)』との連携にある。楽天カードから楽天ペイ経由でスイカにチャージすると、0.5%の還元が受けられる。還元率は高くないものの、通勤通学で頻繁に電車に乗る人はかなりのポイントになるはずだ。

楽天とヤフーで大きな差があるのは、スマホに関するポイントだ。ソフトバンクのユーザーは、今年4月から『ソフトバンクポイント』が貯まるようになる。月々のスマホ料金1100円ごとに5ポイントが貯まり、1ポイント=1円でペイペイポイントに変換できる仕組みになっている。格安スマホである『ワイモバイル』は月額使用料に紐づくポイントはないが、加入時に付与されるポイントキャンペーンが多いのが特徴だ。

一方、『楽天モバイル』は月額使用料100円につき楽天ポイントが1ポイントつく。また、楽天市場でのポイントがプラス1倍になる。還元率でもポイントアップ倍率でも、楽天モバイルのほうが魅力は大きい。

最後に、楽天の『ラクマ』、ヤフーの『ペイペイフリマ』『ヤフオク!』といったアプリでも、それぞれポイントが貯まることに着目したい。フリマアプリアドバイザーの川崎さちえ氏は、それぞれの特徴を次のように語る。

「ラクマは、金土日に楽天カードで買い物するとポイントアップになるキャンペーンを頻繁に開催しています。過去の例では、3点以上購入するとポイントが10倍になるというものでした。一方でペイペイフリマは、ポイント還元よりも割引クーポンが出ることが多い印象があります。また、『超ペイペイ祭』の一環でポイントボーナスのくじが当たるキャンペーンも実施しています。ポイントか価格還元か、どちらがおトクになるか計算した上でサービスを選ぶのがベターです」

楽天とヤフー、どちらもサービスの改変期にあるが、「狙い時」はやはり大規模なポイントアップキャンペーンだ。リアル店舗でも通販でも、取りこぼしのないようにしたい。

※情報は3月28日現在

『FRIDAY』2022年4月15日号より

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