自民党「参院選に生稲晃子擁立」でも全然安心できないウラ事情 | FRIDAYデジタル

自民党「参院選に生稲晃子擁立」でも全然安心できないウラ事情

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岸田政権の運命を決める夏の参議院選挙、東京選挙区(改選数が全国最多の6)の混戦が予想されはじめた。意外な人物が、出馬を表明したからだ。

3月頭に世耕幹事長から出馬の話をいただいたと語った生稲氏

16年の参議院選挙で当選したのは自民党2、立憲民主党2、公明党1、共産党1。今回はここに日本維新の会や地域政党「都民ファーストの会」を基盤としたファーストの会、れいわ新選組が候補擁立を表明したため、激戦は必定だ。

そんななか自民党都連は元「おニャン子クラブ」の生稲晃子氏(53)を二人目の候補者として擁立し、勝利をもぎ取るつもりだ。

だが、「そんな簡単にいくだろうか」という疑問の声も聞こえてくるという。自民党東京都連幹部の一人が明かす。

「最近の有権者は、知名度を頼りに出馬した候補者に対して『簡単に務まるのか』『タレント票目当てか』と厳しい。選挙期間中には討論会も開催されるし、最近はSNSなどで個人の資質も浮き彫りになる。そんな難しい選挙のなかで、タレント候補が臨機応変にできるのかは未知数。機を見るに敏な小池(百合子)知事が保守票をかっさらう恐れもあると懸念しています」

この幹部は「生稲氏の擁立を巡っては、萩生田光一都連会長、丸川珠代会長代行、高島直樹幹事長、世耕弘成自民党参院幹事長の4人が決めた」とし、こう続ける。

「今回、自民党から出馬する二人のうち、一人目の候補は現職の朝日健太郎氏。二人目として、現職の中川雅治氏(75)が今回の選挙を前に引退するため、その後任調整が必要となった。そこで、『代わりの候補者は清和会主導で決める』と世耕氏がしゃしゃり出てきた。政府や省庁の委員会などで活躍した女性のリストを基に、丸川氏と一緒になって出馬を打診する電話をかけていた」

二人目の候補者として、元NHK の膳場貴子氏や元フジテレビの菊間千乃氏、安藤優子氏、菊池桃子氏などの名前が挙がるも、断念せざるを得なかったという。

「ネットの反応は、つらいので数日前から見ていない」と明かした

「女性候補に固執したのは、現職の朝日健太郎・元国交政務官が男性なので、もう一人は女性、と昨今の風潮を意識したため。さらに森喜朗元総理が『石原伸晃君が二人目として参院選にでるのはどうか』と、先の衆院選で落選した元議員を押し込んでこようとしたのを防ぐためだった、という実情が根底にある」(全国紙政治部記者)

石原氏は先の衆院選で落選後、岸田文雄総理から内閣参与の職を与えられるも、自身が代表を務める政党支部が新型コロナウイルス対策助成金60万円を受け取っていた問題で辞任。そこに森氏が「面倒を見てやる」と言わんばかりに参院選擁立の道を探ったわけだが、都連サイドは元総理の顔に泥を塗らないために、「今回は女性で探しています」と断りたかった――そんな事情があったようだ。

前述の幹部は内情をこう説く。

「参院選で自民党は東京で2議席確保を目指してやってきた。行政・政治経験があり、各種団体を固められる候補と、知名度を武器に風を起こし、浮動票を呼び込める候補の『地上戦と空中戦』でうまくやってきた。今回、再選を目指す朝日氏には菅義偉元総理がバックアップし、建設業者の組織固めをしているが、なにせ菅さんは神奈川が地盤。朝日氏は元五輪ビーチバレー日本代表という知名度を生かして、浮動票を取り込む戦略にならざるを得ない。

そこに二人目として元アイドルを擁立しては、どちらも浮動票頼りとなる。共倒れとはならなくとも、二人当選は難しくなるかもしれない。これを危惧した麻生太郎副総裁からは『スキャンダルは大丈夫か? 性別にこだわらず、首長経験者や都議から選べばいいじゃねぇか』と注進もあったんです。退いた元環境事務次官の中川氏は『こんなことならもう一期やればよかった』とこぼしているとか」

ゴタゴタ続きの候補者選定では、自民党の選挙を司る幹事長の茂木敏充氏さえも「ノータッチ」を明言し、都連に丸投げしている状態だという。

「生稲に務まるのかという声があることは承知している」とも

都連が内部で揺れるなか、3月1日、ファーストの会から都民ファーストの会代表の荒木千陽氏(40)が出馬を表明。荒木氏は小池知事の元秘書で知事自宅で同居もしていた。台風の目となる可能性は、十分にある。

「公明1、共産1、立憲の蓮舫氏の3枠は固い。残りの3枠はどんぐりの背比べで、朝日氏、生稲氏、荒木氏、維新の候補で争うこととなろう」(同記者)

4月1日、候補者の一人である朝日氏を直撃するとこう述べた。

「東京は無党派層が多く、誰にどのような風が吹くのか、当日まで読みきれない。組織を固めて(無党派を)盛り上げていくつもりだが、流れが来るのかわからない。生稲さんはまだ正式な候補ではないが、支持層が重なる恐れもある。自分自身も頑張らなければ、と強い危機意識を持っていますよ」

有名人が出れば勝てる――そんな甘い選挙が続くのか。真夏のガチンコ対決の前哨戦は、すでに始まっている。

過去に自民党の広報誌にも登場していた生稲晃子
  • 取材・文岩崎大輔

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