ロシアのトルソワ「冬が始まった」意味深投稿ににじむ複雑胸中 | FRIDAYデジタル

ロシアのトルソワ「冬が始まった」意味深投稿ににじむ複雑胸中

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「春が終わり、冬が始まった」

北京五輪、女子フィギュアスケート銀メダルのアレクサンドラ・トルソワ(ロシア)が突然、自身のインスタグラムアカウントに「意味深なメッセージ」を投稿し、話題を呼んでいる。

笑顔ではあるが、その心中は…
笑顔ではあるが、その心中は…

トルソワは2004年、ロシア・リャザン生まれ。テコンドー選手の父と陸上選手の母との間に生まれた。2008年より、フィギュアスケートを始め、2018年世界ジュニア選手権のフリースケーティングにおいて、4回転トウループと4回転サルコウを成功し、優勝した。北京大会でトルソワは、4回転ジャンプ5本という超人的な構成に挑戦し、自己ベストを更新したが、2位だった。

ロシアによるウクライナ侵攻が始まって以降、ありとあらゆる制裁がロシアに科されている。スポーツ界も例外ではなく、フランス・モンペリエでの世界選手権からはロシアの選手らが除外された。

戦火は激しくなる一方で、終わりが見えてこない。この状況に北京五輪の同種目で金メダルを獲得したアンナ・シェルバコワは「今は休みたい。状況をみていく。(混乱が続けば)私の決定に影響する」などとコメントするなど、ロシアの選手は今後の自分のキャリアの見通しが一切たたなくなったことに、不安を隠せない。

トルソワも同様だろう。北京五輪での銀は彼女にとって当初は受け入れられないほど悔しいものだった。2位に決まったあと、会場で号泣した姿は記憶に新しい。だからこそリベンジに燃えていたはずだ。

そんな中で彼女は、4月なのに雪つもるモミの木をバックに、春っぽい服装を着て、季節外れの雪を写真で報告している。もしかすると、ただの日常の一コマなのかもしれない。しかし、言論統制の厳しいロシアでは、これが彼女にできる最大限の抗議なのでは、と指摘する声もあがる。

いずれにせよ、彼女の投稿をすなおに楽しめる日が一日も早く来ることを願うばかりだ。

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