核兵器で韓国威嚇の金与正が日本へ送った「ヤバいメッセージ」 | FRIDAYデジタル

核兵器で韓国威嚇の金与正が日本へ送った「ヤバいメッセージ」

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核兵器の使用を示唆した金与正氏(画像:時事通信社)
核兵器の使用を示唆した金与正氏(画像:時事通信社)

「血気にはやったクズ」

「軽々しく妄言を吐き出す軽率なゴミ」

北朝鮮の指導者・金正恩氏の妹、金与正氏が、激しい言葉で韓国の要人を罵った。

標的となったのは、国防相の徐旭(ソ・ウク)氏だ。徐氏は、4月1日の陸軍戦略司令部の会議で「北朝鮮のミサイル発射兆候が明確である場合は、発射基地と指揮施設を攻撃できる能力と態勢がある」と発言。与正氏は「先制攻撃」についての言及とみなし、4月3日付の朝鮮労働党の機関紙『労働新聞』に厳しく非難する談話を発表した。

さらに4月5日にも同紙へ次のようなコメントを寄せ、核兵器の使用にも言及している。

〈南朝鮮(韓国のこと)が軍事的対決する選択をしたら、やむを得ず、われわれの核戦闘武力は自己の任務を遂行しなければならないだろう。こうした状況にいたったら、恐ろしい攻撃が加えられ南朝鮮軍は壊滅。全滅に近い惨憺たる運命を甘受せねばならない。

戦争において核武力の使命は、敵の軍事力を一挙に除去することだ。戦闘の初期に主導権を掌握して相手の戦意を喪失させ、長期戦を防いで自己の軍事力を保存するため核戦闘武力が動員されることになる〉

「ムカつく」

これまで北朝鮮は、核兵器を「わが民族がつかんだ宝剣」「米帝の核挑発策動を制圧するためのもの」と対アメリカ用であると強調してきた。だが今回、与正氏は韓国への行使もありうると示唆したのだ。

「与正氏は、仮に韓国が掴んだ北朝鮮のミサイル発射兆候が誤認であっても、深刻な状況になると述べています。自分たちの誤った判断で、核の報復を受けるんだぞと脅しているんです。たとえ発射兆候が事実だとしても『韓国の間違いだ』と主張し、自分たちの攻撃を正当化しようという狙いがあるのでしょう」(韓国紙記者)

今回の与正氏の発言は、決して北朝鮮と韓国の2国間だけを意識していない。日本へのメッセージも隠されているという。朝鮮半島情勢に詳しい『デイリーNKジャパン』編集長・高英起氏が解説する。

「与正氏の談話には、次のような表現も見られます。『誰かがわれわれに手出ししないなら、われわれは決して先に攻撃しない』と。あえて『南朝鮮』とせず、『誰か』としているんです。これは米国や日本を念頭に置いたコメントでしょう。

日本では20年に、自民党がミサイル防衛の積極的なあり方を検討する初会合を開開催。今年4月11日には、同党の安全保障調査会で自衛隊の『専守防衛』について見直す議論が行われ、敵基地攻撃についても話し合われました。北朝鮮は、こうした日本の『先制攻撃』に対する動きをけん制したのだと思います」

与正氏の発言は、単なる脅しではない。高氏が続ける。

「20年に韓国の脱北者団体が北朝鮮を誹謗するビラを散布した際にも、『ムカつく』『吐き気がする』と文在寅政権を罵倒。直後に韓国の事実上の大使館だった『南北共同連絡事務所』を爆破しています。与正氏は相手を威嚇するだけでなく、実際に行動に出ているんです。日本も、核の脅威がスグ近くにあることを忘れてはいけません」

与正氏の発言で、朝鮮半島情勢は再び緊張の度合いを高めている。

  • 写真時事通信社

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