2ケタ勝利50本塁打もあるんだけど…大谷翔平「意外な不安要素」 | FRIDAYデジタル

2ケタ勝利50本塁打もあるんだけど…大谷翔平「意外な不安要素」

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4月11日のアストロズ戦で2塁打をはなった大谷(画像:時事通信社)
4月11日のアストロズ戦で2塁打をはなった大谷(画像:時事通信社)

打球を、目で追うことができなかった。

4月11日(日本時間)のアストロズ戦、エンゼルスの大谷翔平(27)が第2打席で放った2塁打の速さは1191マイル(191.7km)。左打者としては最速の打球に、中継していたテレビカメラも見失うほどだった。

「今季の大谷は、18年のメジャーデビュー以来最も調子が良いようです。オフにしっかり身体を作り、5年目でメジャーにも慣れた。シーズン前には、報道陣へこう自信をのぞかせています。『一番イイ状態でいられていると思います。この状態を崩さないよう、集中していきたいです』と。今季から両リーグが指名打者制を採用。大谷の打席数も大幅に増えるので、本塁打は50本以上も可能でしょう(昨季は46本)。

投手としても好調を維持しています。開幕のアストロズ戦では負け投手となりましたが、内容は良かった。4回2/3を投げ、失点はわずかに1。奪三振は9にのぼり、9回換算なら17個以上奪ったことになるんです。ケガさえしなければ、2ケタ勝利は間違いないと思います」(スポーツ紙担当記者)

だが、懸念要素もある。心配されるのは、突発的なケガだけではない。

手薄な先発陣で……

投打の不安材料について語るのは、メジャー事情に詳しいスポーツジャーナリストの友成那智氏だ。まず投手としては――。

「心配なのは酷使です。昨季チーム最多の9勝をあげた大谷は、エンゼルスの絶対的なエース。他に計算できるのは、メッツの2番手投手で3度の2ケタ勝利を記録しているシンダーガードぐらいでしょう。他の先発投手陣は実力が未知数で、リリーフ陣の奮起に期待するしかありません。

少しでもリリーフ陣の負担を減らすため、大谷にはより長いイニングを投げることが求められます。四球を避け、カットボールを駆使した省エネピッチングをしないといけない。球数が増え相手を抑えて5回で降板しても、リリーフ陣が打ち込まれ勝ち星を消される可能性があるんです」

打者としても、心配な点がある。友成氏が続ける。

「今季から採用された、投手として降板しても打席に立ち続けられる『大谷ルール』です。諸刃の剣の規則でしょう。たしかに打席数が増え、本塁打のさらなる増加が期待されます。一方で、疲労の蓄積も大きくなる。投手としての役目を終えても、休むことなく打席に立たなければならないのですから。疲れが溜まり、夏場以降に成績が下降しないか心配です。2~3試合休むなど、まとまった休息が必要になるかもしれません」

これまでも周囲の懸念をよそに、規格外の活躍をしてきた大谷。不安材料を吹き飛ばし、MVPとなった昨季以上の成績を残し、日米のファンを沸かせてもらいたい。

  • 写真時事通信社

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