<figure id="attachment_238712" aria-describedby="caption-attachment-238712" style="width: 3744px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="02467d3c"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/04/5c4fb252ab1276a500242230f2491885.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-238712" class="wp-caption-text">４月11日のアストロズ戦で２塁打をはなった大谷（画像：時事通信社）</figcaption></figure>
打球を、目で追うことができなかった。
４月11日（日本時間）のアストロズ戦、エンゼルスの大谷翔平（27）が第２打席で放った２塁打の速さは1191マイル（191.7km）。左打者としては最速の打球に、中継していたテレビカメラも見失うほどだった。
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「今季の大谷は、18年のメジャーデビュー以来最も調子が良いようです。オフにしっかり身体を作り、５年目でメジャーにも慣れた。シーズン前には、報道陣へこう自信をのぞかせています。『一番イイ状態でいられていると思います。この状態を崩さないよう、集中していきたいです』と。今季から両リーグが指名打者制を採用。大谷の打席数も大幅に増えるので、本塁打は50本以上も可能でしょう（昨季は46本）。
投手としても好調を維持しています。開幕のアストロズ戦では負け投手となりましたが、内容は良かった。４回2/3を投げ、失点はわずかに１。奪三振は９にのぼり、９回換算なら17個以上奪ったことになるんです。ケガさえしなければ、２ケタ勝利は間違いないと思います」（スポーツ紙担当記者）
だが、懸念要素もある。心配されるのは、突発的なケガだけではない。
<h2>手薄な先発陣で……</h2>
投打の不安材料について語るのは、メジャー事情に詳しいスポーツジャーナリストの友成那智氏だ。まず投手としては――。
「心配なのは酷使です。昨季チーム最多の９勝をあげた大谷は、エンゼルスの絶対的なエース。他に計算できるのは、メッツの２番手投手で３度の２ケタ勝利を記録しているシンダーガードぐらいでしょう。他の先発投手陣は実力が未知数で、リリーフ陣の奮起に期待するしかありません。
少しでもリリーフ陣の負担を減らすため、大谷にはより長いイニングを投げることが求められます。四球を避け、カットボールを駆使した省エネピッチングをしないといけない。球数が増え相手を抑えて５回で降板しても、リリーフ陣が打ち込まれ勝ち星を消される可能性があるんです」
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打者としても、心配な点がある。友成氏が続ける。
「今季から採用された、投手として降板しても打席に立ち続けられる『大谷ルール』です。諸刃の剣の規則でしょう。たしかに打席数が増え、本塁打のさらなる増加が期待されます。一方で、疲労の蓄積も大きくなる。投手としての役目を終えても、休むことなく打席に立たなければならないのですから。疲れが溜まり、夏場以降に成績が下降しないか心配です。２～３試合休むなど、まとまった休息が必要になるかもしれません」
これまでも周囲の懸念をよそに、規格外の活躍をしてきた大谷。不安材料を吹き飛ばし、MVPとなった昨季以上の成績を残し、日米のファンを沸かせてもらいたい。

時事通信社

大谷翔平のシーズンが幕を開けた。今季は18年のメジャーデビュー以来最高の状態だという。２ケタ勝利、50本塁打も夢ではない。だが不安要素も。専門家が投打の懸念材料を指摘する。

２ケタ勝利50本塁打もあるんだけど…大谷翔平「意外な不安要素」

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