冷酷プーチンが虐殺部隊へ命じた非情な命令の「ヤバすぎる狙い」 | FRIDAYデジタル

冷酷プーチンが虐殺部隊へ命じた非情な命令の「ヤバすぎる狙い」

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虐殺が起きたブチャを視察し厳しい表情のゼレンスキー大統領(画像:AFP/アフロ)
虐殺が起きたブチャを視察し厳しい表情のゼレンスキー大統領(画像:AFP/アフロ)

第64自動車化狙撃旅団。

ウクライナ国防省が4月4日に公表したのは、首都キーウ近郊のブチャで虐殺を行ったとされる部隊についての詳細だ。所属する約1600人の兵士の氏名や生年月日、階級、パスポート情報……。AP通信は、同部隊の残虐行為に関する住民の生々しい声を紹介している。

〈ロシア兵が一軒一軒家を回り、地下室に避難している住民たちを引きずり出しました。彼らは、住民が持っていたスマートフォンをチェック。反ロシア的な書き込みがあれば、容赦なく殺害したんです。ある地下室からは、両手両足を縛られた18の遺体が見つかりました。中には子どももいた……。遺体の手足はバラバラに切断されていました〉

ウクライナ政府によると、キーウ近郊では400以上の遺体が見つかったという。下水道に投げ込まれたもの、頭にTシャツを被せられ後頭部を撃たれたもの、顔が陥没し犬に食べられた痕が見つかったもの……。街全体に、凄惨な光景が広がっていた。

「無抵抗な一般市民を大量に殺害するのは、明らかな国際法違反です。ウクライナ政府は『すべての戦争犯罪者は裁判にかけられ糾弾されるべきだ』と、ロシア軍の蛮行を激しく非難しています。海外からの批判も、日に日に高まっている。市民に手をかけた兵士たちは、国際法廷で裁かれるべきでしょう」(全国紙国際部記者)

休みはわずか2日

ウクライナ国防省は、虐殺を行ったとされる「第64自動車化狙撃旅団」について驚きの情報も公開している。4月6日までに一旦ロシアに引き上げたが、プーチン大統領が2日間の休みを与えただけで再び東部ハリキウの最激戦地に投入したと指摘。「虐殺部隊が戻ってくる。ブチャと同様の殺戮が行われる危険がある」と、住民に注意を呼び掛けているのだ。

ほとんど休息なき、激戦地への再投入。プーチン大統領の強引ともとれる命令の裏には、非情な思惑があるという。ロシア情勢に詳しい、筑波学院大学の中村逸郎教授が語る。

「虐殺の事実を隠蔽するため、口封じをしようとしているのでしょう。最激戦に投入し、住民殺害の当事者たちを消そうとしている。国際社会からの批判を避けるための、無慈悲な命令です。

おそらく当該部隊の構成員は、チェチェンやシリアの出身兵だと思います。ロシアの正規兵では、さすがに歴史的に親交が深いウクライナ人を平気で虐殺できないでしょう。民族のまったく違うシリアの傭兵なら、躊躇なく民間人を殺害できる。

またロシア兵なら、国内で影響力の強い親族団体『兵士の母の会』が黙っていません。2日間の休みで再び戦地に行かされるのは、あまりに酷だと反発が予想される。正規でない外国の傭兵部隊だからこそ、ムチャな命令ができるんです」

部隊の再投入と虐殺が事実なら、プーチン大統領は「不都合な真実」を葬るため味方をも犠牲にしようとしていることになる。

  • 写真AFP/アフロ

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