東大卒医師が伝授「健康情報を気にせず幸せに生きる方法」 | FRIDAYデジタル

東大卒医師が伝授「健康情報を気にせず幸せに生きる方法」

なんのために生きるのか。人生を「医者にまかせてはいけない」

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健康情報は、まちがっている。人はなんのために生きているのか。写真は、真冬に屋外で水浴びをするロシア幼稚園の「健康法」。明らかにつらい 写真:ロイター/アフロ

「健康法、どれが正しいんですか、って患者さんに聞かれることがあるんですが。全部まちがいですし、そもそも健康情報っていうもの自体、いらないんです」

穏やかにこう話すのは、東大卒フリーター経由の医師、大脇幸志郎さんだ。

「健康情報に正しいも怪しいもないんです。情報を減らす、なるべく入れないことが、唯一『正しい』と思います」

書店にはさまざまな「健康法」の本が並んでいる。テレビでも、いろいろな「健康法」が紹介され、ブームになったりしている。けれどもそれらはすべて「必要ない」というのだ。

「たとえば『免疫力を上げる』っていう言葉、よくききますよね。でも、免疫のしくみは信じられないほど複雑で、なにかを食べたり体操したりすることで『確実に高まる』なんてあり得ないんです。その意味では、『免疫力』なんて実在しないともいえます。もともと『ない』ものを高めたり低めたりすることはできませんよね。

強いていえば、免疫力というのは『病気が治る』という意味です。でもね、どんな病気も治す魔法の力って、嘘くさいですよね。

医師として断言します。病気って、いくらお金をかけても、治せないものは治せないんです。なんでもかんでも治そうというのは、過剰な期待です。

健康情報のほとんどは、事実として、まちがっているんです」

では、わたしたちはなにを「信じて」いけばいいのだろう。

「人間の体は、信じられないくらいよくできているんです。胃や腸は、きわめて効率よく栄養を吸収します。塩分を控えるという『健康情報』がありますが、元気な腎臓は自動制御で24時間デトックスしていますから、余分な塩分もちゃんと排出してくれます。あれこれしなくても元気で生きられるようにできているんです」

とはいえ、いつも元気とは限りません…。

「もうひとつ、人間の体には素晴らしい性能があります。『具合が悪いところは感じる』。傷つけば痛い、バイキンが入れば熱が出る、毒を飲んだら吐き気がする。そうやって『わかる』ようになっていますから、健康診断はいりません。早期発見とよくいいますが、その効果はごくわずかです。具合が悪くなったらはじめて、対処すればいいんです」

大脇先生の言葉には、迷いがないのだ。

「健康情報のほとんどはでたらめです。じゃあ、どう考えればいいでしょうか。

まず、人はそんなに簡単に死にません。とくになにも気をつけていなくても80歳くらいまで生きられます。日本に生きる現代人は、とても有利な環境にいます。なので、これ以上、個人でとくに気をつける必要なんかありません。

それよりも今、やりたいことをやるほうがずっと幸せです。家族や周りのひとと仲良くして、好きに生きる。健康第一なんて効率など考えず、自分にとっての効率を定義して、やりたいことをして生きる。

医療は、具合が悪くなったときに利用すればいいんです」

最近、大脇医師に第1子が生まれた。

「はじめての子育てで、知らないことばかり。なので、最初は育児書を見たりネットで調べたり『情報』を求めました。一般の人が、健康情報を求める気持ちと同じだったと思います。でも、結果としてそれらの育児情報は、やはりおおむね間違っていました。

さすがに最低限知っておくべきことはありますが、それはブログのようなものではなく、厚生労働省のデータや、専門家の書いた育児書を読んだうえ、出典の学術論文を読んで、どの程度信頼できるかを考えながら複数の説を読み比べました。で、結局、公的機関の情報だけで十分だという結論に戻ってきました。

そして『死ななければいい』ということを基準にして、子育てをしています。たとえばミルクを飲ませる哺乳瓶の消毒はいらない、とか。育児って、ほんとうにおもしろいです。子どもと関わることが幸せでならない。育休があってよかった!と思っています。

求めているのは、幸せであること。無駄な情報に振り回されて、おいしいものを我慢することは幸ではありませんよね。塩分だって、油だって、糖質だって、気にすることはありません。暑い日にはビール、おいしいですよね。おいしいもの、好きなものを食べて幸せに生きる。なにを優先してなにを目的とするのかは自分で決める。

『コロナ禍』の2年あまりで、数えきれない人が家族に会えないまま病院で亡くなりました。家庭内暴力に苦しむ人がステイホームさせられ、感染対策を口実にしたいじめと差別がありました。

日本の、極端なコロナ対策のために犠牲になったのは『幸せ』ではないでしょうか。わたしたちはなにより、目の前の笑顔を大事にしなくては、と思うんです」

「子育てはたいへんだけど楽しいのだから、その楽しみを男性から取り上げないでほしいな。育休とかめっちゃうれしいぞ」という大脇医師
暑い日にビールを飲む、カフェで甘いものを食べる。糖質制限を気にして、幸せを諦めてはいけないのだ

大脇幸志郎:医師。1983年大阪生まれ。2020年、初めての著書『「健康」から生活をまもる 最新医学と12の迷信』で、「健康業界」に大きな衝撃を与える。2022年3月には『運動・減塩はいますぐやめるに限る!』『医者にまかせてはいけない』の2冊を上梓。訳書に『悪いがん治療』など。配信プラットフォーム「シラス」で、健康問題の解決に役立てることは目的としない大脇幸志郎のもっと不健康でいこう』を配信中。1児の父。育休中。

  • 写真ロイター/アフロ

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