ウクライナで闘うイゴール・ボブチャンチンから「日本への手紙」 | FRIDAYデジタル

ウクライナで闘うイゴール・ボブチャンチンから「日本への手紙」

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〈私はPRIDEと呼ばれる日本で最も有名なMMAイベントに参戦していたことを誇りに思っている元総合格闘家のイゴール・ボブチャンチンです。’98年から8年間、2ヵ月ごとに日本に行って闘いました。対戦相手は世界中の偉大な戦士たち。熱狂的な応援で私の勝利への意欲を高めてくださった日本の観客とファンのことは決して忘れません〉

ボブチャンチン(左端)は激戦地のハルキウに留まり、日々、市民や軍や病院などに救援物資を届けている
ボブチャンチン(左端)は激戦地のハルキウに留まり、日々、市民や軍や病院などに救援物資を届けている

丸太のような腕を振り回すパワフルな戦いぶりで『北の最終兵器』と恐れられたボブチャンチン(48)はいま、ハルキウにいるという。ロシアのウクライナ侵攻後、日本でのエージェントだった川?浩市氏が連絡を取るも自宅、ジムとも不通。”オバチャンチン”の異名で親しまれていた名物通訳の娘・オルガさんを通じて、ようやくボブチャンチンの無事が確認された。川﨑氏が言う。

「オルガは首都・キーウで志願兵として戦っているそうです。ボブのSNSも止まっていたので心配しましたが、元気にしていると伝え聞き、安堵しました」

その後、ボブチャンチンから冒頭の手紙が届いたのだという。手紙はこう続く。

〈私の国・ウクライナに不法に侵攻したロシアの侵略者と戦っています。彼らは私たちの都市を破壊し、子供を含む民間人を殺しています。私の故郷・ハルキウは、ウクライナで最も砲撃された都市のひとつです。ミサイルで攻撃され、ほとんどの家屋が廃墟となっています〉

ボブチャンチンは慈善財団を立ち上げ、食料、医薬品、救援物資を軍や市民、病院、孤児院に届ける日々だ。川﨑氏に日本からの財政援助を託した後、彼はこうつけ加えたという。

「日本の古い友に会いたい。道場にも行きたいよ。観客と選手が一体化したあの雰囲気は、世界で日本にしかなかった」

日本のファンも、想いは同じだ。

対戦相手に、「ロシアンフック」と恐れられたボブチャンチン彼の剛腕は、皮肉なことにロシアに向けられている
対戦相手に、「ロシアンフック」と恐れられたボブチャンチン彼の剛腕は、皮肉なことにロシアに向けられている

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『FRIDAY』2022年4月22日号より

 

  • PHOTO乾 晋也(下)

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