プーチンが支援要請で金正恩「ウクライナ参戦」悪夢の可能性 | FRIDAYデジタル

プーチンが支援要請で金正恩「ウクライナ参戦」悪夢の可能性

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プーチン大統領の支援要請を受けたといわれる金正恩氏。ウクライナへの参戦はあるだろうか(画像:KNS/KCNAAFP/アフロ)

「北朝鮮によるウクライナ参戦の可能性は、十分あると思います。ただ、自ら積極的に行動を起こすことはないでしょう。あくまで強い要請を受けたという形で、ロシアに恩を売ると思います」

こう語るのは、朝鮮半島情勢に詳しい『コリア・レポート』編集長の辺真一氏だ。

ロシアによるウクライナ侵攻が始まって、1ヵ月半が経った。ウクライナ軍の予想以上の反撃で、首都キーウを短期間で制圧するというプーチン大統領の目論見は崩壊し戦況は泥沼化。苦戦続きのロシアは、チェチェン共和国の義勇兵「カディロフ部隊」やシリアの傭兵を導入しているという。同盟国への支援要請は、さらに活発化しているようだ。

「ウクライナのテレビ局『TSN』によると、ロシアのジョイグ国防相が3月中旬に中国と北朝鮮を訪れたそうです。訪問の目的は、ミサイルなど兵器の供給願い。中国の習近平氏は要請を断ったようですが、北朝鮮の指導者・金正恩氏は快諾したといわれます」(全国紙国際部記者)

北朝鮮が拒否できない4つの理由

現時点では、ロシアの要請は武器支援にとどまっているようだ。だが戦争が長引けば、チェチェンやシリアのように、北朝鮮に対してもウクライナへの参戦を求めることもありうるだろう。前出の辺氏が話す。

「ロシアからのたっての願いとあれば、過去に大きな借りのある金正恩氏は断れないでしょう。理由は4つあります。1つは、旧ソ連時代のロシアが朝鮮戦争に協力し自分たちを解放してくれたこと。2つ目は、13年に多額の債務を負いながらプーチン大統領が100億ドル(約1兆2000億円)も免除してくれたこと。

さらに3つ目は、ロシアが戦争に負け弱体化すれば後ろ盾を失うこと。4つ目は、西側諸国から厳しい経済制裁を受ける同じような境遇にあること。欧米主導の世界体制を倒し、自分たちがイニシアチブをとることは両国の悲願です。ロシアと北朝鮮にとって、現在はその願いを叶える好機といえます」

国内事情を考えても、金正恩氏はウクライナ参戦に前向きになる理由があるという。辺氏が続ける。

「北朝鮮には110万人もの兵士がいます。ロシアの90万人をしのぐ兵力です。しかし大きな軍事行事はなく、日々の業務の大半はビルの建設などの労働作業ばかり。人が有り余っているんです。金正恩氏としては、5万人でも10万人でも派遣できる用意があるでしょう。

ウクライナへの参戦は、経済制裁に苦しむ北朝鮮を助けることにもなります。外貨が獲得できるからです。シリア内戦で北朝鮮は義勇兵を送ったとされますが、アサド政権が兵士1人あたりに払った報酬は月5000ドルほど(約60万円)。仮に同額の報酬で、ウクライナへ10万人派遣するとしたら月に50億ドル。約6000億円の収入になるんです」

ロシアとしても、チェチェンやシリア以上に北朝鮮の参戦はありがたいようだ。

「今年に入って発射実験頻度の増えたミサイルをみても、北朝鮮製兵器の性能の高さがわかるでしょう。北朝鮮の兵器の大半は元々旧ソ連製でしたが、改良に改良を重ね現在はロシア製を凌駕している。大量の兵力と高性能兵器が投入されれば、戦局が大きく変わる可能性があります」(前出・辺氏)

北朝鮮とロシア両国の思惑が一致する、朝鮮人民軍のウクライナ参戦。金正恩氏がプーチン大統領と組む…世界はそんな悪夢も想定しなければならないのか。

  • 写真KNS/KCNAAFP/アフロ

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