シャラポワ「ビーチに行きたい」の投稿ににじむ複雑心境
女子テニスの元世界ランキング1位で“テニス界の妖精”の異名を持つマリア・シャラポワが「グラサン姿で優雅にクルーズ姿」を自身のインスタグラムアカウントで公開し、話題を呼んでいる。

シャラポワはインスタのストーリーズ機能を使って写真を公開した。ボートの上で脚を組んで座っているシャラポワはサングラスをつけ、上品な笑顔をみせている。ネイビーのシャツに黄色のパンツがとてもエレガント。また、黒のサンダルもとてもシックだ。
そんなシャラポワは写真の上にこんなメッセージを書き込んだ。
「私をビーチに連れてって」
もうそんな季節になったのだろうか。コロナ禍でも自由に旅行に出かけている様子をインスタで公開していたシャラポワだが、それでも普段よりは抑圧されていた感はあったのかもしれない。コロナとの闘いに道筋が見え、ちょっと開放的に筆を走らせたような印象がある。
ただ、そんなシャラポワだが、最近はインスタそのものへの投稿が少なくなっている。その理由は母国ロシアによるウクライナ侵攻があるとも見られている。
インスタグラムで422万フォロワーという驚異的な数字を持つインフルエンサーとしても知られるシャラポワ。ロシアによるウクライナ侵攻以降、母国に関する発言をSNS上で避けてきた。そしていつもはファンからメッセージで埋め尽くされるインスタのコメント欄を一時閉鎖した。これにはファンも動揺し、一部からは心配の声があがっていた。
一度は「日を追うごとに、ウクライナで深刻化するクライシスの影響を受けた子どもたちの映像を目にしたり、ニュースを読んだりする機会が増えています。私は心を痛め、深い悲しみを感じています」と投稿した。が、これについてファンから称賛する声があがった一方、「クライシスじゃない!戦争だ」「ガッカリした」と憤る人も続出した。
そんなこともあってか、それ以降、戦争に関する発言はしていない。
シャラポワにとって今は発言や行動がしづらい状況なのだろう。本当は平和を願っているはずだ。そんな難しい状況での「私をビーチに連れてって」には、複雑な心境がにじんでいる気がするのだが…。