俳優・福山康平 甲子園を目指していた球児が見つけた「役者道」 | FRIDAYデジタル

俳優・福山康平 甲子園を目指していた球児が見つけた「役者道」

甲子園を目指していた球児が見つけた″役者″という道

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撮影:吉場正和

「この世界に入る前、水谷豊さん(69)の演技に憧れを抱いていました。やはりあれだけ長く愛される『相棒』という作品の主役を演じていらっしゃるというのはすごいなと。ただ、最近は、特定の俳優さんを目指してマネできるものじゃないなと気づきました。いろんな方の良いところを吸収して、自分のものにしていきたいと思っています」

そう語るのは、俳優の福山康平(24)だ。’15年に公開された映画『予告犯』でデビューし、その後もNHK大河ドラマ『西郷どん』や『精霊の守り人』(NHK)、『同期のサクラ』(日本テレビ系)などに出演。今年7月から始まる舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』に、ハリーの息子役として抜擢された。芸能界を志したのは、高校生の時。当時は甲子園を目指す野球少年だったという。

「小さい頃から運動がそんなに得意じゃなかったんですけど、父とキャッチボールをしたのが楽しくて。友達に誘われてクラブチームに入って、そのまま中高でも野球部に入ったんです。高校では他のクラスメイトが私服で登校する中、僕ら野球部だけ部活の決まりで丸刈りに学ランで高校生活を送っていましたね(笑)」

スポーツに没頭していた彼に転機が訪れたのは、’13年のこと。習い事のピアノの発表会を見に来ていた芸能事務所の関係者にスカウトされ、俳優を志した。

「高校3年生の時にこの仕事を始めました。でも、これで部活を引退するっていう最後の大会直前に、高野連は俳優を続けながら高校野球の大会に出場する選手を認めていないことが判明したんです。小中高と野球をやってきて、何となくこれからも野球を続けていくんだろうなと思っていたので、ショックでしたね。ただ、当時すでに映画やその他の番組への出演も決まっていました。やると決めたからには俳優の仕事はきちんとやりたかった。選択を迫られたのは正直辛かったですけど、今の仕事に対する自分の気持ちを確認できてよかったなと思います」

その後、野球部の友人や顧問含め、皆でどうにかベンチに入れないかと苦心したが、叶わず。夏の大会では、スタンドからチームメイトの応援をしたという。

「こういう経験が今後の仕事に活(い)かせたらいいなと思います。『ハリー・ポッター』は、魔法の世界が舞台でスケールの大きいものになりますが、本質は親子や同級生との人間関係の悩みの話だったりするんです。魔法がある世界という以外は、誰にとっても遠くはない、馴染みのある経験が物語となっています」

今回の舞台は世界でも評価されてきたヒット作。実力派のキャスト陣の中で演技することはもちろん、未知の仕掛けを前に緊張も高まる。

「出演が決まった時、マネージャーさんが自宅まで来てくれて、二人でガッチリ握手しました。先日、衣裳合わせがあったんですが、その段階から『あ、すごいことになるんだろうな』というのは感じましたね。楽しみにしてくださっている方と同じ気持ちでワクワクしています」

今は、役者としてまた一回り成長できる予感がしているという。

「今回、ダブルキャストやトリプルキャストの多い舞台なので、出演者は何通りもの組み合わせがあります。僕が演じるアルバス役もダブルキャストです。演じる人が替われば演じ方も変わってくる。とにかくその変化に必死に食らいついていくしかないです。プレッシャーもありますが、楽しみでもあります」

大きな晴れ舞台、野球部仕込みのガッツと前向きさを胸に突き進んでゆく。

趣味は、釣りと料理と将棋。自身のYouTubeチャンネルでも、その腕前を披露している
本誌未掲載カット 福山康平・俳優 Next Generation Star 第4回
本誌未掲載カット 福山康平・俳優 Next Generation Star 第4回

『FRIDAY』2022年4月29日号より

  • 撮影吉場正和

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