4月から頻繁に登場…金正恩に寄り添う「謎の短髪女性」の正体 | FRIDAYデジタル

4月から頻繁に登場…金正恩に寄り添う「謎の短髪女性」の正体

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2月の初級党書記大会で金正恩氏に演説原稿を渡す「謎の女性」(朝鮮中央テレビより)
2月の初級党書記大会で金正恩氏に演説原稿を渡す「謎の女性」(朝鮮中央テレビより)

その女性は、常に指導者の近くにいる――。

4月13日、金正恩氏が北朝鮮の名物アナウンサー李春姫さんに高級住宅をプレゼントした際にはテープカットの後方に。2日後の15日に行われた「金日成生誕110周年(太陽節)」の記念式典では、朝鮮労働党幹部とともに金正恩氏の間近にいた。

短めの髪に黒の地味なスーツを着た、この女性。最近、頻繁に重要行事で姿を現しているのだ。

「彼女が初めて公の場で確認されたのは、今年2月26日から行われた初級党書記大会です。この時も黒のツーピースという地味な服装で登場。ひな壇で、金正恩氏に演説原稿を渡していました。歩き方など挙動から推測すると、40代と思われます。

これまで金正恩氏の業務をサポートしてきたのは、妹の金与正氏とモランボン楽団の元歌手・玄松月氏の2人でした。4月に入ると、第3の『謎の女性』の露出はさらに増加。11日に行われた首都・平壌の80階建てマンションの落成式では、黒のショルダーバッグを肩にかけ金正恩氏の近くにいました」(韓国紙記者)

国民の義務である「バッジ」をつけていない!

驚くのは、彼女が「金日成・金正日バッジ(肖像徽章)」をつけていないことだ。肖像徽章を胸につけるのは、北朝鮮では国民の義務とされる。着用しなくても良いのは、金正恩氏と夫人の李雪主氏だけ。妹の金与正氏さえ、徽章をつけている。朝鮮半島情勢に詳しい『コリア・レポート』編集長の辺真一氏が語る。

「彼女は肖像徽章の代わりに、花の形のブローチをつけています。金正恩氏の近くにいるだけで大変なことなのに、肖像徽章をつけていないとはタダ者ではない。金与正氏よりも、党の序列が格上なのでしょう。韓国の情報局は、女性の身元確認を急いでいますが詳しいことはわかっていません」

状況から、予測される人物がいるという。辺氏が続ける。

「韓国の脱北者の間で噂されているのが、金正恩氏の異母姉・金雪松(キム・ソルソン)氏です。金雪松氏は、元党宣伝部タイピストの金英淑氏の娘。74年12月生まれといわれ、事実なら現在47歳になります。金正恩氏より10歳ほど年上です。

ただ、これまで金雪松氏に関する情報はほとんどありませんでした。フランスに留学経験があり、ロシア語や中国語など5ヵ国語が自在に話せるとか。IT分野に詳しいともいわれます。彼女が金雪松氏かどうか限定できませんが、金ファミリーである『白頭血統』である可能性は高い。頻繁に彼女を表舞台に登場させるのも、金正恩氏になんらかの意図があるのでしょう」

北朝鮮は4月25日に、朝鮮人民軍創設90年の節目を迎える。最新弾道ミサイルの発射実験成功の一方で経済制裁のため国民生活は困窮化と、状況が刻々と変わる中、近々「謎の女性」について重大な発表があるかもしれない。

  • 写真朝鮮中央テレビより

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