大谷翔平「サイ・ヤング賞&本塁打王」W獲得のために足りないもの | FRIDAYデジタル

大谷翔平「サイ・ヤング賞&本塁打王」W獲得のために足りないもの

「伝家の宝刀」スプリットの被打率が約3倍に 昨年得意としていたストレートの打率は0割台へ 最新データ分析でわかった低調スタートの理由

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4月14日に行われたレンジャーズ戦は4回途中で6失点で降板。2回には渾身のスプリットをスタンドまで運ばれた

昨年のMVP男がもがいている。 開幕から11試合を終えた時点で、エンゼルス・大谷翔平(27)の成績は打率.234、ホームラン3本。投手としては0勝2敗で防御率7.56。4月15、16日のレンジャーズ戦で2試合連続ホームランを放つなど状態は上向いているが、本調子からはほど遠いのだ。

不振の原因は何なのか。スポーツライターの友成那智氏が指摘する″投手・大谷″の問題点は「スプリットの精度」だ。

「昨季.087とまったく打たれなかった伝家の宝刀・スプリットの被打率が.250と約3倍に急上昇しています。この影響が如実に出ているのがスプリットを決め球にしている左打者との対戦。昨年は.235だった被打率が.438まで上昇。2戦目で満塁ホームランを打たれたのも左打者でした」

メジャーリーグ評論家の福島良一氏は、″投手・大谷″の不調の背景に強行日程があると指摘する。

「いまの大谷はリリースポイントが安定していない。スプリットが高めに浮いたり、ストレートがど真ん中に入ったりしている。原因は準備不足です。最低年俸などを巡って労使交渉が長引いた影響で、例年5週間行われるオープン戦が3週間に短縮された。大谷はたった2試合しか実戦登板ができませんでした」

リリースポイントは試合の中で調整していくしかないが、「勝負球を変えることはできます」と友成氏は言う。

「シンカーです。外角に沈みながら逃げるので左打者に有効なボールになる。キャンプで練習していましたし、特効薬として使ってみるのは面白いかもしれません。’14年にサイ・ヤング賞に輝いたコーリー・クルーバー(36)も、最初の2試合が終了した時点では防御率7.71でした。タイトル獲得へ、いまならまだ間に合います」

一方、″打者・大谷″は、昨年得意としていた直球への対応に苦戦している。

「昨年、カットボールに次いで2番目に高い打率.255を誇ったのがフォーシーム(直球)でした。ただ、今年は.067とまったく打てていません。大谷の打球速度は平均93.6マイル(150.6㎞)から94.1マイル(151.4㎞)へ1㎞近くアップ、メジャートップクラスだったスイングに今季はさらに磨きがかかった。直球へアジャストできればホームラン数は増えるはず」(友成氏)

だが、そこは昨季のMVP。打撃面の不振はすでに修正されつつある。前出の福島氏が語る。

「昨季放った46本の本塁打のうち、30本がツーストライクに追い込まれる前に打ったものでした。開幕から数試合は、準備期間不足の影響で初球から積極的に打ちに行く姿勢が空回りしていましたが、当て勘を取り戻しつつあるのかもしれません。今季の1号と3号は、どちらも初球を叩いたものでした。この調子を継続できれば、結果はついてくると思います」

サイ・ヤング賞&本塁打王という前人未到の偉業達成へ、挑戦は始まったばかりだ。

3号ホームランを放ったレンジャーズ戦後「(調子は)そこまで悪くなかった」と振り返った。打撃面の復調は近いか
  • 写真スポニチ/アフロ(1枚目) ゲッティイメージズ(2枚目)

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