有罪確定 日大・田中英壽前理事長が直撃取材に漏らしたホンネ | FRIDAYデジタル

有罪確定 日大・田中英壽前理事長が直撃取材に漏らしたホンネ

立ち入り禁止令を無視して、3日連続で大学関係者と接触 消えぬ"ドンの威光"に不安の声

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記者の質問には「ダメだ」と繰り返し多くを語らなかった。鞄で顔を覆い隠し、足早にその場を後にした
記者の質問には「ダメだ」と繰り返し多くを語らなかった。鞄で顔を覆い隠し、足早にその場を後にした

“日大のドン”を巡る一連の騒動が転換点を迎えた。約5200万円を脱税したとして所得税法違反の罪に問われていた日本大学の田中英壽(ひでとし)前理事長(75)。懲役1年、執行猶予3年、罰金1300万円という一審判決が下るも控訴せず、4月13日に判決が確定した。

その日の午後、田中前理事長の姿は意外なところにあった。相撲部の関係者を引き連れ、日大の桜門会館を訪れたのだ。

「訪問先はOBなどによる互助組織である『校友会』。業務の引き継ぎという名目で、会長代理と面会したそうです。この訪問は15日まで3日連続で行われました。日大側は14日付で大学施設への立ち入り禁止を通知しましたが、田中前理事長は強行したそうです」(全国紙記者)

連日の訪問劇の意味するところは何なのか。日大OBが明かす。

「校友会は田中氏の力の源泉といわれてきました。会員は100万人以上で、校友会の幹部クラスには、”田中派”の人間が多い。大事にしてきた校友会は押さえておきたい。そう考えて、前理事長は3日も通ったのではないでしょうか」

“ドンの威光”は依然として残っているのだろう。別の日大OBが語る。

「実は4月中旬、大学の理事数名が田中氏の奥さんが運営する『ちゃんこ料理たなか』で会合を開こうとしていたそうです。別の理事から注意されて中止になったようですが……」

公判では「(大学とは)関係を持ちたくありません」と答えていた田中前理事長。ホンネはどっちなのか。本人を直撃した。

――日大には、もう関与しない?

「ああ、やらない」

――ではなぜ、校友会を訪問したのか?

「判決が決まったから、(接見禁止は解除されたので)誰と会ってもいいんだ」

そう言うと鞄で顔を隠すようにして雑踏へと消えていった。

日大から”ドン”の影響力が消える日はくるのだろうか。

ジャージに手さげ鞄とラフな格好で外出。理事長時代のような覇気はなく、顔からは疲労の色がうかがえた
ジャージに手さげ鞄とラフな格好で外出。理事長時代のような覇気はなく、顔からは疲労の色がうかがえた

『FRIDAY』2022年5月6・13日号より

  • 撮影蓮尾真司

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