マネキンにナイフ、略奪…ロシア兵に住みつかれた激戦地住民の告白 | FRIDAYデジタル

マネキンにナイフ、略奪…ロシア兵に住みつかれた激戦地住民の告白

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「私たちの住んでいた家には、ロシア兵が住みついていたようです。残されていたのはカビの生えたボルシチの缶詰、携帯食の残飯……。セーフティボックスはこじ開けられ、貴重品や妻のコートが盗まれていた。自家用車は破壊され、『V』という文字が落書きされていました」

荒らされたキッチン(ウクライナ住民提供)

こう語るのは、ウクライナの首都キーウ近郊マカリウから避難した住民のユーリー氏だ。

マカリウは、ロシアとウクライナの激戦地。多くの住民が犠牲となり、少なくとも140体の遺体が見つかっている。ロシア軍は一般市民を攻撃しただけではない。住宅にあがり込み、勝手な振る舞いをしていたようだ。前出のユーリー氏が語る。

「マカリウで戦闘が始まったのは、2月27日のことです。私の家には、近隣住民ら16人(大人7人、子ども9人)が隠れていました。ロシア軍は、毎日のように家々を砲撃。3月2日には攻撃が激しくなり、私たちは街を脱出することにしました。

近所の人たちの話によると、脱出後、私たちの家にはロシア兵が住みついたとか。若い兵士でなく、年齢の高い将校だったそうです。キッチンは荒らされ、家にあったマネキンにはナイフが数本刺さっていた。門や窓も壊されていました。ロシア兵は、いったい何をしたかったのか理解できません」

「出たらスグに撃ち殺す」

テールランプに「V」と落書き。ドアにもヒモで「V」の文字が。後部ドアがとられガソリンも抜かれていた(ウクライナ住民提供)

ロシア兵がウクライナ住民の家を勝手に使い、横暴の限りをつくしたのはマカリウだけではない。キーウ近郊の別の街ブチャでも、同様の蛮行が起きていた。ブチャの住民アレクセイ氏が話す。

「ロシア軍の侵攻開始直後から戦闘が激しくなり、私たちは身動きがとれなくなりました。水も電気もなく、航空機が飛び交う音や爆発音で夜も眠れません。パンを買うために、スーパーの前に4~5時間並ぶのはザラ。丸2日間待たされることもありました。

私はアパートに住んでいましたが、ブチャに現れたロシア兵は住民全員を地下室に追いやりました。『出てきたらスグに撃ち殺す』と脅して。実際、逃げ出した人は行方不明になった……。部屋には、私たちの代わりにロシア兵が住みつきました。内部のモノをすべてひっくり返すと、貴重品を盗みそれ以外は破壊したんです」

ロシア軍の撤退後、街には破壊された車や遺体が放置されていた。アレクセイ氏の部屋も無残な状態になっていたという。

「昨年末リノベーションしたばかりですが、壁はボロボロになり家具はキズついていました。部屋には、数人のロシア兵が住んでいたようです。店から盗んだと思われる酒ビン200本ほどが転がっていました。盗まれたモノは多岐にわたります。宝石、おカネ、ノートパソコン、テレビ、洋服、靴、登山用品、釣り具……。すべてを把握しきれていないので、他にも盗られたモノがあると思います」

街だけでなく、住民たちの生活基盤も破壊したロシア兵たち。彼らの横暴が、徐々に明らかになっている。

マネキンには数本のナイフが刺さっていた(ウクライナ住民提供)
ロシア軍の携帯食セット(ウクライナ住民提供)
異臭をはなつ食べ残し(ウクライナ住民提供)
床もベッドもボロボロだ(ウクライナ住民提供)
ロシア軍の攻撃を受けアパートの外壁は無残な姿に(ウクライナ住民提供)
こじ開けられたセーフティボックス(ウクライナ住民提供)
外壁が破壊されたマンション(ウクライナ住民提供)
  • 写真キーウ近郊住民の提供 AFP/アフロ

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