文春報道で発覚…!元稀勢の里が結婚を公表しなかった特殊事情
〈本日報道がありました通り、結婚をご報告いたします。より一層気を引き締めて、引き続き後進の育成に邁進して参ります〉
4月27日、二所ノ関親方の元横綱・稀勢の里(35)が部屋の公式ツイッターで結婚を報告した。
〈本日報道〉とは、同日付の『スポーツニッポン』が1面で報じたニュースのことだ。稀勢の里が6歳年下の一般女性と、すでに結婚していると掲載。自ら公表するのではなく、スポーツ紙の報道が先行するという異例の報告となった。背景には、何があったのだろうか。
「翌日(28日)発売の『週刊文春』に、稀勢の里の結婚をスッパ抜かれたからですよ。『文春』が出る前に、スポーツ紙を通じて発表したのでしょう。稀勢の里は同誌記者の直撃に対し、素直に結婚を認めています。〈まだ知っている人は少ないんですけど〉と、前置きしていますが」(スポーツ紙担当記者)
プロポーズせずいきなり指輪
稀勢の里が結婚したのは今年1月。3年ほど前に知人の紹介で知り合い、昨年末から交際に発展したという。お相手は、どんな女性なのだろう。
「小柄で愛らしく、性格がおしとやかな女性のようです。女優の大島優子さんに似ているとか。食事の好みが一緒だったのが、結婚の決め手だったと聞いています。プロポーズせずに、いきなり指輪をプレゼントしたそうですよ。
『スポニチ』の取材には〈尊敬できると人。一緒にいて居心地がいい〉と話しています。理想の夫婦生活については、こう持論を披露しました。〈力士あっての相撲部屋。力士やスタッフがストレスなく過ごせる環境をつくっていければ。まだ師匠になって間もないので毎日地道にやっていきたい〉と」(同前)
稀勢の里が田子ノ浦部屋から独立し、荒磯部屋を創設したのは昨年8月。12月には看板名跡を受け継ぎ、二所ノ関部屋とした。現在、部屋には18人の力士が在籍している。
「不思議なのは、稀勢の里が『文春』の取材を受けるまで結婚を公にしなかったことです。公表すれば後援会やタニマチから多くのご祝儀が届き、部屋は潤うハズ。周囲からよっぽど反対されるようなことがなければ、隠す理由はないと思うのですが……」(同前)
なせ稀勢の里は結婚してから半年近くも、夫人の存在を明かさなかったのだろう。
「理由は2つあると思います。1つ目は、新型コロナウイルスの影響で大々的な結婚式や披露宴が開けないこと。大勢の支援者の前で発表できるメドが立つまで、公表を控えていたのかもしれません。
2つ目が、稀勢の里の生真面目な性格です。二所ノ関部屋は、稀勢の里の出身地・茨城県牛久市の隣、阿見町に土地を確保していますが建物が完成していない。現在は筑波大学相撲部の施設を借りて、稽古をしているんです。部屋開きは6月になるとか。何事にもスジを通そうとする稀勢の里は、部屋が正式にスタートするまでは個人的なコトで目立つのを嫌ったのだと思います。稀勢の里らしい対応ですよ」(相撲協会関係者)
5月に夏場所開催、6月に部屋開き、7月には36回目の誕生日……。忙しくも充実した日々を、稀勢の里は最愛のパートナーと過ごすことになる。
写真:共同通信社