根尾、オコエ、中田翔…2軍調整選手「明暗クッキリ」の特殊事情 | FRIDAYデジタル

根尾、オコエ、中田翔…2軍調整選手「明暗クッキリ」の特殊事情

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中村紀洋コーチの指導を受ける根尾。プロ入り最大のチャンスをモノにできるか。今年2月のキャンプで(画像:共同通信社)
中村紀洋コーチの指導を受ける根尾。プロ入り最大のチャンスをモノにできるか。今年2月のキャンプで(画像:共同通信社)

中日・根尾昴(22)に、プロ入り4年目で最大のチャンスが巡ってきた。

2軍で打率.233、本塁打0ながら、4月26日に行われたオリックス戦に遊撃手として出場すると三遊間への深い打球をたびたび好捕。28日の同戦ではマルチ安打を記録し、首脳陣に猛アピールしている(以下、成績は5月3日現在)。

「根尾は4月21日に2軍降格となりしたが、1ヵ月限定です。立浪和義監督の意向ですよ。今季は当初、外野手として起用されていましたが、ルーキーの鵜飼航丞や3年目の岡林勇希らの台頭でレギュラーはほぼ固定。根尾には、つけ入るスキがありませんでした。

立浪監督は、根尾に『本職のショートで再チャレンジしろ』と提案。2軍で基本からやり直し、『1ヵ月で合格となれば1軍に呼び戻す』と話しています」(球団関係者)

根尾に追い風となっているのが、ショートの絶対的なレギュラー京田陽太の不調だ。打率は.159とリーグワーストで、守備の名手と言われながら失策はすでに3。このままでは、スタメン落ちの可能性が高いのだ。

「根尾は目の色を変えています。片岡篤史2軍監督も『スイングが良くなってきた。守備能力も格段に向上している』と高評価。大阪桐蔭で優勝経験のある『甲子園のスター』が、ようやく才能を開花させようとしています」(同前)

「3打席連続本塁打」で格の違い

屈辱の2軍落ちをバネに、ファームで大爆発しているのは巨人・中田翔(33)だ。

「昨季は日本ハムで暴行事件を起こし、シーズン途中の移籍で精神的に落ち着かず、首の状態も悪かったようです。打率154、3本塁打と低迷。今季も打率.188、2本塁打と、調子が上向く様子がありません。原辰徳監督もガマンして起用していましたが、『もう一回しきり直そう』と4月22日に降格となりました」(スポーツ紙担当記者)

だが、2軍では不振がウソのように打ちまくっている。4月30日の日ハム戦、初回に右中間最深部へ運ぶ豪快な1発。前日の試合は雨で途中ノーゲームになり記録に残らなかったものの、2打席連続アーチを放っており「3打席連続本塁打」と絶好調なのだ。

「首の状態が良くなったのでしょう。2軍では、格の違いを見せつけています。しかし原監督の評価は厳しい。速球への対応に課題があるとし、しばらくはファームで打席に立たせる方針です」(同前)

1軍昇格のキッカケすら掴めない選手もいる。楽天の7年目、オコエ瑠偉(24)だ。

「昨年末に受けた左ヒザの手術の影響で、今季は出遅れています。ただ、2軍での調整法には疑問符が出ている。オコエはメジャーへの憧れが強いので、外国人選手を模範にしているのでしょう。筋力トレーニングで、年々身体が大きくなっているんです。

オコエの最大の魅力はスピードです。身体が大きくなりパワーが増した反面、動きが鈍くなっている。自分の『取り柄』を理解していないように思えます。『順調すぎるぐらい順調』と、自己評価が高いのも気になる。首脳陣としては、もっと謙虚にガムシャラになってもらいたいハズです。ただでさえ楽天は、オコエの本職である外野の競争が激しいため1軍に上がる可能性が低いのですから。このままでは、戦力外になってもおかしくありません」(球団関係者)

石井一久GM兼監督も「考えが甘い」と、たびたびオコエを叱咤している。関東一高からドラフト1位で16年に入団したものの、満足な結果を残せたシーズンは1年もないーー。

1軍復帰を狙う有名選手たちは、三者三様の2軍生活を送っている。

  • 写真共同通信社

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