地獄の文明を築く…プーチンの思想を操る「ヤバイ黒幕」の正体 | FRIDAYデジタル

地獄の文明を築く…プーチンの思想を操る「ヤバイ黒幕」の正体

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プーチンを操る黒幕

3期目に差し掛かった’12年からプーチンは権力に取りつかれていく。そのウラには危険思想を持った歴史学者との接触があった。ロシア政治に詳しい筑波学院大学の中村逸郎教授が語る。

「大統領補佐官を務めるウラジーミル・メジンスキー(51)です。メジンスキーは『ロシアは〝地獄の文明〟を作るべきだ』と説いています。その考えを要約すると、次の3つです。①ロシアには力さえあれば知性は必要ない ②人間を成長させるのは恐怖である ③偉大な権力は地上を楽園にするのではなく地獄に変える。③は、ロシアはモンゴルなどの〝野蛮〟な騎馬民族に支配されていた時代があり、その残虐性と融合し、今日のロシアが生まれたという考えです。

そして、その残虐性こそがロシアの特徴だと唱えています。実際、彼が側近となったのは’13年で、翌年にロシアはクリミア併合に踏み切っています。今回のウクライナ侵攻もメジンスキーの思想が影響しています」

プーチンにとって家族は〝ジャマな存在〟となっていた。’13年、リュドミラ夫人と離婚。彼女はフランスへと移住して以来、姿を見せていない。現在は元新体操代表のアリーナ・カバエワ(38)を内縁の妻とし、スイスで生活させ、政治からは遠ざけている。2人の娘も資産隠しの道具として利用する始末だ。

「離婚した際、娘たちにも莫大な資産が分与されました。名義は娘やその夫周辺の人物に書き換えられています。プーチンは家族を中心とした財閥集団を構築しています。西側諸国はそこを対象にしないと経済制裁の効果がないと判断し、娘2人の資産凍結に踏み切ったのです。しかし、資産の多くは制裁の及ばない『オフショア』と呼ばれる国の銀行に預けており、効果は限定的でしょう」(ジャーナリストの常岡浩介氏)

暴走するプーチンを、もう誰も止めることはできないのだろうか。

内縁関係のカバエワは’04年アテネ五輪新体操女子金メダリスト。プーチンとの間に4人の子どもがいるとされる
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’21年1月、反体制派によって暴露された「プーチン宮殿」。黒海沿岸のリゾート地に建ち、総建設費は約1400億円
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『FRIDAY』2022年5月20・27日号より

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