ロシア出禁リスト入りの中村逸郎教授の告白「家族で乾杯しました」 | FRIDAYデジタル

ロシア出禁リスト入りの中村逸郎教授の告白「家族で乾杯しました」

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ロシアの「出禁リスト」に入り「光栄」と話した中村教授(画像:共同通信社)

「リストを見て、正直ムカつきました。上から順に岸田文雄首相など偉い人が並び、私が一番最後。私をオチに使った形ですからね」

こう言って笑うのは、ロシア情勢に詳しい筑波学院大学の中村逸郎教授だ。

中村氏が話す「リスト」とは、ロシア外務省が5月4日に発表した日本人63人の入国禁止者の名簿のこと。中村氏は「ムカつく理由は順番だけではありません」と話す。

「肩書きも間違っていたんですよ。所属が『筑波大学』と。私は、筑波大学を3月に退職しているのに……」

名簿には、岸田首相をはじめ林芳正外相、高市早苗・自民党政調会長らが名を連ねる。岸田首相は「(ウクライナ侵攻による経済制裁の)責任は全面的にロシア側にある。断じて受け入れられない」と反発。高市政調会長は「上等やないかい。招かれても行かへんわ!」と関西弁で一蹴した。

名簿が作られた「基準」とは

リストアップされたのは、政治家だけではない。渡邉恒雄・読売新聞グループ本社主筆などのメディア関係者、中村氏のような学者も含まれる。以下は、中村氏との一問一答だ。

ーーどういう基準で、名簿が作られたと思いますか。

「日本との国交を、実質的に断絶させようということでしょう。岸田首相や林外相が挙げられたため、日ロの外交交渉が止まってしまう可能性がありますから。一方で、経済界の人の名前はほとんど載っていません。ロシアから撤退した企業は数多くありますが、日本経済とのパイプは残しておきたいという意図がうかがえます」

ーーご自身が「出禁」になった理由については。

「まったくわかりません。突然のことに驚いています。あくまで推測ですが、本当のことを言いすぎたのかな。ロシアにとって都合の悪い真実をメディアに流し続けているので、プーチン大統領が怒ったのかもしれません。

ある意味、私の活動がプーチン大統領のお墨付きをもらったと受け止め光栄に思っています。むしろリスト漏れしたらショックだったでしょう。名簿に入れてもらいホッとしています」

ーープーチン大統領の逆鱗に触れた形になった。今後も「真実」を公表し続けるつもりですか。

「当然です。圧力を受けているワケではないので、何も怖くない。私は本当のことを、ずっとしゃべり続けてきました。今回の『出禁リスト』公表で、プーチン政権下では真実を話す人間が制裁を受けることが明らかになったんです。とても喜ばしいこと。晴れ晴れした気持ちです」

ーーリスト入りは、いつ知ったのですか。

「5月4日の夕方、モスクワに住んでいる日本のテレビ局幹部からのメールで知りました。彼はボクのゼミのOBなんです。丁度その時、家族で夕食をとろうとしていた時でした。誇らしく嬉しかったですね。家族4人でシャンパンを開け、乾杯したくらいです。プーチン大統領には感謝しています」

「出禁リスト」入りも、笑って受け流す中村教授。これからもロシアの「不都合な真実」を、メディアを通じて発信し続ける覚悟に変わりはない。

  • 写真共同通信社

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