暴行や拷問…ロシアの強制収容所「住民が語った戦慄の真実」 | FRIDAYデジタル

暴行や拷問…ロシアの強制収容所「住民が語った戦慄の真実」

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プーチン大統領の横暴に世界中で反発の声が強まっている(画像:ロイター/アフロ)

「(激戦地のウクライナ南東部)マリウポリ周辺では、ロシア軍が少なくとも4つの強制収容所を設置している。ウクライナの住民をとらえて、連行しているようだ。ウクライナ政府に関係する人々は、日常的に暴行や拷問を受け、中には殺害されるケースもあるという」

5月2日、米国のカーペンター駐ヨーロッパ安保協力機構大使がロシアの横暴に対し懸念を表明した。

カーペンター氏によると、ロシアは制圧したウクライナ東部で5月中旬に住民投票を実施し併合を画策しているという。住民を強制収容所に送り、併合に前向きな親ロシア派か選別。反発的な人物は迫害されるというのだ。

「危険分子とみなされると、『浄化キャンプ』と呼ばれるロシア国内の収容所に送られる人もいるそうです。収容所の多くは、酷寒のシベリアや極東サハリン州の炭鉱、天然ガス採掘現場近くにあります。ロシアに近いマリウポリからでも、直線距離で7000km以上離れている。

『浄化キャンプ』に送られたウクライナ人は『雇用センター』から仕事を与えられ、2年間はロシアからの出国を禁止されます。子どもも多く含まれるそうです」(全国紙国際部記者)

過去には日本人6万人が犠牲に

民間人の拉致は、明らかな国際法違反だ。ウクライナ外務省は「民間人を人質にとることを禁止するジュネーブ条約が規定した戦争犯罪にあたる」と、抗議の声明を発表した。ロシアには、第2次世界大戦中にも対立する国の人々を強制収容所に送った「前科」がある。

「指導者スターリンにより作られた、『ラーゲリ』と呼ばれる強制収容所です。多くがシベリアに設置されました。収容されたのは国内の政治犯、日本やドイツなど敵対国の捕虜、ポーランドやバルト3国などから強制移送された人々です。

『ラーゲリ』での生活は、過酷を極めました。マイナス20度にもなる酷寒の地で、満足に防寒着も食料も与えられない。住居はろくに風も防げない粗末な木造。トイレは粗末で、衛生状態は極端に悪かったそうです。早朝から夜まで働かされたうえ、共産主義の洗脳教育まで受けさせられました。日本人だけで60万人近くが収容されましたが、1割以上の約6万人が飢えや病気で亡くなったといわれています」(同前)

ウクライナの収容所では、どんなことが起きているのだろう。マリウポリからジョージア(黒海沿岸の国。旧グルジア)へ脱出した、建設会社社長ヴァレンチン氏は『FRIDAYデジタル』の取材に次のような証言をしている。

「私たちは、収容所で7日間すごしました。寝る場所も満足になく夜は車の中で過ごし、寒さから多くの人が病気になった。ロシア兵からは『道路から逸れるな』と、厳しく注意されました。道路脇には地雷を示す看板があったんです。私たちは、自由に動けず車のスグ横で用を足していました。

収容所での尋問は厳しかったですね。指紋を採取され写真を撮られ、ネオナチや政府や祖国に対して挑発的な質問を受けました。ウクライナについて良くない情報を言わないと、不満げな顔をされ『何を言っているんだ!』と罵声を浴びるんです。『戦場に連れて行くぞ』と脅されたこともあります。長くツラい選別が終わると、私たちは知人たちの助けをかり、ようやくジョージアへの列車チケットを購入することができました」

ロシアは制圧した地域で、ウクライナの人々を人道的に支援していると表明している。だが実際に行われているのは、発表とは真逆の事態のようだ。

  • 写真ロイター/アフロ

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