激動の時代を乗り切る成功者が説く「40代からのFIRE術」 | FRIDAYデジタル

激動の時代を乗り切る成功者が説く「40代からのFIRE術」

これを読んで「夢の早期リタイア」を実現しよう! いくらあればできる? どうやって稼げばいい? 何年でできるの? 絶対にやってはいけないことは? すべての疑問に答えます!

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経済的・精神的な自由を手に入れる早期リタイア術

「人生100年時代」と言われ、70代、80代でも働き続けなければならない世の中が迫っている。そんななか、注目を集めているのが米国で誕生した「FIRE(ファイア)」という考え方だ。「Financial Independence,Retire Early」の頭文字で、日本語では「経済的自立と早期リタイア」を指す。単純に早期退職するというだけではなく、「資産運用によって不労所得を得る=経済的に自立する」ことがポイントだ。

FIREには、完全に仕事を辞め不労所得だけで生計を立てる「フルFIRE」と、不労所得を得ながら自分の好きな働き方で仕事も続ける「サイドFIRE」がある。具体的に見ていこう。

「サイドFIRE」であれば40代・50代でも数年で達成できる

世帯構成や収入に合わせ柔軟にプランニングを!

一般的にFIREとは、20代、30代から準備を始めるものだと思われている。しかし、40代や50代でもまったく遅くはない。FIREの目標額は「年間生活費×25倍」で計算する。これは、退職後、資産運用をしながら4%未満に支出を抑えることができれば、高確率で30年以上資産を維持できるという米国の金融理論、いわゆる「4%ルール」をベースとしている。

まず40代共働き夫婦のケースを見ていこう。年収は1000万円、家賃と生活費を合わせて月25万円で暮らすとする。この場合、フルFIREに必要な金額は「25万円×12ヵ月×25年間=7500万円」だ。すでに手持ち資産が500万円あったとしてもこれから7000万円の準備が必要。

ただ、きちんと支出が抑えられていれば、フルFIREも夢ではない。夫婦合計の手取り収入770万円から年間の生活費300万円を引くと、単純計算で月40万円弱が残る。これを全額投資に回せば、フルFIREは55〜60歳で達成できるだろう。退職後も夫婦で月18万円の勤労収入を得る前提のサイドFIREなら、およそ4〜5年で達成できる。

次に50代独身のケース。月の生活費が21.5万円なら目標額は6450万円だ。手持ち資産が1200万円あれば、残りの5250万円を準備すればいい。手取り収入が500万円だと、生活費を差し引いて月20万円程度を投資に回せる。フルFIREは、早めに積立投資を開始すれば65歳くらいで達成できる。サイドFIREであれば3〜5年後には達成できる。

高収入の世帯でもフルFIREのハードルは高いといえる。だが、いまの時代、少しでも早く退職できるならありがたいことなのだと心得ておくことも大切だ。

成功者はどう増やした?「全世界」と「米国株」は必須

投資先の大本命は成長力のある米国株

4%ルールでは、年4%以上で運用することが前提になっている。4%というのは、米国の過去のS&P株成長率年7%からインフレ率(物価上昇率)3%を引いた数字だ。日本のインフレ率は1%未満のため、よりFIREしやすい環境といえるだろう。しかし、年4%というのはある程度のリスクを取らなければ達成できない数字だ。さらに、リスクを取っても成績が保証されているわけではない。FIREでは運用手段が非常に重要なカギとなる。

FIRE成功者はどう資産を増やしたのか。本誌の取材では、その要因が投資信託・株式・ETFだということがわかった。いずれも一定額で長期にわたり定期的に買い付けることで、リスクを抑え利益を生み出しやすくなる。

投資先の大本命となるのが米国株だ。アメリカにはアップル、マイクロソフト、アマゾン・ドット・コムといった巨大IT企業や、コカ・コーラ、P&Gといった老舗大企業が数多く存在し、世界経済を牽引している。

米国の主要株式指数(S&P500やNYダウなど)に連動する投信やETFなら、ダイレクトに米国株の成長の波に乗ることができる。ほかに、先進国株式や全世界株式を対象としたインデックス型投信もいいだろう。先進国や全世界と名はついているが、実はその投資対象の6〜7割は米国株だからだ。

投資信託よりもリスクは高まるが、より高いリターンを狙って個別の米国株への投資もアリだ。値上がり益が狙えるだけではなく、配当による株主還元を重視する米国株は、配当利回りだけで4%を達成できる銘柄が多数存在する。

世界一の経済大国へ投資することがFIREへの最短ルートだ。

FIRE実践者が語る!成功のポイント5ヵ条

短期投資の失敗から学び積立投資にシフト

FIRE成功者も、最初から資産運用がうまくいったわけではない。紆余曲折を経て、自分に最適な運用手法を確立してきた。成功者たちの声を聞いてみよう。

2年前、早期退職に応募しFIREを達成した「夢見る父さん」氏。これまでの投資では大きな損失も出してきた。投資を始めた’98年当時は個別株やFXが中心で、約10年間で資産を2000万円に増やしてきた。しかし’08年のリーマン・ショックで資産は4分の1に。そこから数年は投資と距離を置く生活が続く。

「その後の数年間で、娘の誕生や父の死去を経験しました。遺産を手にしたこともあり、今度こそ真面目に投資の勉強をはじめようと一念発起し、投資家ブログや書籍を読みあさりました。そこで、積立投資の運用手法と出会いました」(夢見る父さん氏)

インデックス型投資による積立投資では、短期で大きなリターンは期待できないが、ローリスクでコツコツと堅実に資産を増やしていける。日本・先進国・新興国へと資産を振り分けることで、世界情勢の変化に耐えうるポートフォリオを構築しているそうだ。’12年に元手2400万円で積立投資を始め、年間300万〜400万円ずつ追加。’20年、50歳の時に早期退職に応募し、退職金と合わせて資産が1億円を超えFIREを達成した。

「いまは再就職して軽く働いています。ただ、家族との時間はもちろん、趣味の映画鑑賞を満喫するなど、会社員時代にずっと夢見ていた悠々自適な生活を送っています」(夢見る父さん氏)

価値観の違う夫婦がわずか10年で築いた1億円

幼い子を育てながら30代の若さでサイドFIREを達成したグミ・パン夫妻。最初に取り組んだのが家計改善だ。家計簿をつけることで無駄を可視化し見直した結果、年間支出を300万円に抑えることに成功した。「収入−支出=投資」を徹底し、年間450万〜600万円を投資に回したことが、投資を始めた’11年からわずか10年で資産1億円を突破しサイドFIREを達成できた秘策だ。

夫妻の主な投資先は米国の個別株。なかでも’14年に購入したアマゾン・ドット・コムとアップルはそれぞれ10倍と5倍に高騰し、合わせて4500万円に。FIRE実現の立て役者となった。

また、夫婦でFIREを達成するためにはお互いの価値観の擦(す)り合わせが何より大事だという。

「理論的に考え未来を大切にする私と、直感を信じていまを大事にしたい妻。意見が対立することが多くたくさん夫婦喧嘩をしました。それでも、FIRE達成という共通の目標に取り組むなかで、お互いの価値観の違いを理解できるようになってきました。これからも自分と家族の幸せを第一に明確なビジョンを立てれば、多少の困難は乗り越えられると信じています」(パン氏)

『FRIDAY』2022年5月20・27日号より

  • 取材・文酒井富士子(回遊舎)、永井志樹子デザイン村上麻紀

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