EUが「プーチンの愛人」カバエワ制裁で懸念される最悪の展開 | FRIDAYデジタル

EUが「プーチンの愛人」カバエワ制裁で懸念される最悪の展開

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カバエワ氏の前で相好を崩すプーチン大統領(画像:AFP/アフロ)

〈高級ドレスで着飾った元女王が、新体操のフェスティバルを開催。オーケストラが演奏する軍歌に合わせ、プログラムは厳粛に行われた〉

ロシアメディア『ZVEZDI』は、5月9日の「対独戦勝記念日」に「軍の礼賛ショー」がモスクワで行われたと報じた。開いたのは、04年8月のアテネ五輪新体操女子金メダリストのアリーナ・カバエワ氏(38)。プーチン大統領の「愛人」と言われる人物だ。

「08年4月にロシアのタブロイド紙『モスコフスキー・コレスポンデント』が、プーチン大統領とカバエワ氏は男女関係にあると報じました。プーチン大統領は関係を否定していますが、2人きりでいるところをたびたび目撃されています。『大統領の忠実な部下』を自認するカバエワ氏は、09年12月に父親を明らかにしないまま男児を出産。プーチン大統領との間には、少なくとも3人の子どもがいると言われます」(全国紙国際部記者)

プーチン大統領の寵愛を得たためか、カバエワ氏は08年2月の現役引退後に異例の昇進。ロシア下院選挙に当選すると、14年2月に行われたソチ五輪広報責任者やメディアを牛耳る「国家報道グループ」の総帥を歴任したのだ。

「現在、カバエワ氏は子どもたちと一緒に中立国スイスで暮らしていると言われます。ただロシアのウクライナ侵攻後は、軍事行動を支持する国内イベントへ頻繁に顔を見せているんです」(同前)

資産凍結、送金もストップ

プーチン大統領の「広告塔」とも言えるカバエワ氏だが、現在、危機に瀕している。米国メディア『CNN』による5月7日の報道によると、欧州連合(EU)がプーチン大統領に極めて近い人物として「制裁案のリストに入れた」というのだ。制裁案が承認されれば、カバエワ氏の資産は凍結。預金の引き出しや、送金もストップされる。

ロシア情勢に詳しい、筑波学院大学の中村逸郎教授が解説する。

「米国でも一時期、カバエワ氏への制裁が検討されました。しかしロシアとの緊張を高める危険があるとして、承認直前で保留となったんです。EUは、米国の弱腰に業を煮やしたのでしょう」

制裁対象になっている近親者は他にもいる。プーチン大統領の2人の娘も、資産を凍結されているのだ。なぜ米国は、カバエワ氏に対しては及び腰になったのだろうか。中村氏が続ける。

「カバエワ氏との間にいる、男児の影響が大きいと思います。プーチン大統領の野望は、自身の王朝を築き偉大なロシアを復活させること。カバエワ氏が生んだ息子は、プーチン大統領の後継者となるかけがえのない存在なんです。カバエワ氏を制裁対象にすれば、子どもたちの生活は困窮します。米国政府は、プーチン大統領の過剰反応を恐れたのでしょう」

EUがカバエワ氏への制裁を決めると、どんな事態が起こりうるのだろう。

「プーチン大統領が激怒するのは必至です。ロシアの『飛び地』であるカリーニングラードから、北大西洋条約機構(NATO)の基地を弾道ミサイルなどで猛攻。最悪の場合、核兵器の使用も考えられます」(中村氏)

「新体操の元女王」は、ロシアをめぐる国際情勢のキーマンとなりつつある。

  • 写真AFP/アフロ

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