NHK新卒職員「ジョブローテーション化」に聞こえる期待と不安 | FRIDAYデジタル

NHK新卒職員「ジョブローテーション化」に聞こえる期待と不安

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東京・渋谷のNHK放送センター/photo by aflo

日本企業が「ジョブローテーション」に重きを置くようになって久しいが、その時流は職員1万人を超えるNHKにも影響を与えているようだ。

「従来、NHKの新卒局員は、全国採用の場合おおむね『記者』『ディレクター』など業種別で採用され、基本的にそれに沿って全国の都道府県の支局に配属されます。その後のキャリアも、おおむね最初に希望した業種でステップアップします。

ところが、今年の新卒から、福岡や札幌など大きい支局に新人を集め、記者でもディレクター業務を経験する、あるいはその逆など、いわゆるジョブローテーションで数年業務させたうえで、改めて地方に配属させるという方針に切り替えました。

また全局的にも、記者やディレクターなど放送系職種は、この4月から『コンテンツセンター』に所属する『クリエイター』という名称に変更になり、職種別の垣根がひとつなくなったような扱いになっています」(NHK関係者)

NHKに限らず、特に大手マスコミの記者は、新卒で地方支局に配属され、警察や県政取材を担当して経験を積み、評価されれば大きな支局に移り、さらにそこでの仕事ぶりが認められれば東京の記者クラブ担当などに招聘される、というのが通例だった。

ところが、慣れない地方での激務で若手が疲弊してしまうケースもゼロではなく、人手の多い大支局でさまざまな経験をさせ、「大事に育てる」というのが今の潮流のようだ。

「実際問題、NHKは40~50代の人材活用に悩んでいる。ディレクター、記者一筋でやってきたベテラン職員を、いきなり配置転換することは難しい。キャリアを重ねた時に居場所がない局員がいなくなるよう配慮する狙いも、ジョブローテーションの導入にあったようです」(前出・関係者)

一見若手の育成に目を向けた前向きな制度改革に見えるが、NHK局内ではさまざまな不安も漏れ出ているようだ。

「ジョブローテーションと聞こえはいいですが、やはり記者やディレクターは専門性の強い業務が多く、ジェネラリスト教育が通用するのかどうかは未知数です。NHKは専門職採用が取り柄だったのでは……という声もあり、一部のベテラン社員からは『ジョブローテーションなんて(子供向け職業体験施設の)キッザニアみたいだ』との揶揄も飛び出しています」(NHK職員)

NHKの「ジョブローテ」で言えば、4月の番組改編で桑子真帆アナ(34)が『クローズアップ現代』、『首都圏ネットワーク』に上原光紀アナ(31)が抜擢されるなど、人気アナウンサーの大幅な担当替えが行われたばかり。

改変後に視聴率が上がった番組もあれば下がった番組もあり、効果がどれほどあるのかわかるのはこれからだが、NHKが全局的に変化を作り出そうとしていることは確かだ。

  • 写真AFLO

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