矢野退任…阪神・次期監督候補「意外な大物の名前と実現への壁」 | FRIDAYデジタル

矢野退任…阪神・次期監督候補「意外な大物の名前と実現への壁」

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今季で「サヨナラ」の矢野監督。後任候補にはさまざまな人物の名前が(画像:時事通信社)
今季で「サヨナラ」の矢野監督。後任候補にはさまざまな人物の名前が(画像:時事通信社)

首位と10ゲームほど広がった差、2ケタまで膨らんだ借金……。

最下位に低迷する阪神は、夏の訪れを待たずして優勝の可能性がほぼなくなった。

「明るいニュースは、ほとんどないですね。話題は、もっぱら来季の監督についてです。今春のキャンプイン直前に、矢野耀大監督は『今シーズンで辞めようと思う』と選手たちに表明。退任は既定路線ですから。

チームが低迷しているにもかかわらず、矢野監督は独自の精神論を展開しています。夢が叶うことを想定し前もってお祝いする『予祝』という考えに傾倒し、試合前に勝利のハイタッチなどをしているんです。選手は戸惑うばかりですよ」(球団関係者)

監督候補には、すでに具体的なOBの名前があがっている。

「本命は岡田彰布さんです。05年に監督として優勝経験があり、データにもとづく緻密な戦略を立てられますから。本人も、ヤル気に溢れているとか。ただ難点は、フロントに対してもハッキリものを言うこと。阪神の球団幹部は、伝統的に安全運転を心がけトラブルを嫌います。編成などにも意見を言う岡田さんを、敬遠するかもしれません。

次に名前があがっているのが、17年まで2軍監督を務めた掛布雅之さん。『長所を伸ばす』をモットーに、ソフトな指導で選手からの評判が良かったんです。しかし厳しい指導をしていた当時の1軍監督・金本知憲さんとソリが合わず、自主退職のような形で退任してしまった。以来、球団では触りづらい存在です」(球団関係者)

観客動員数トップの甘え

若手では、藤川球児や鳥谷敬も浮上している。

「2人とも40代前半と比較的若く、チームのイメージをフレッシュに刷新できるでしょう。しかし正式な指導経験がない。いきなり1軍監督就任というのは、現実的に難しいかもしれません」(同前)

成績が悪くても、阪神の観客動員数は1試合平均約3万6000人と12球団トップ。「お客さんが入っているんだからエエやないか」という考えは、チーム内に存在する。こうした甘えを打破し雰囲気を抜本的に変えるには、OBに頼っていてはダメだという声も強い。外部から、意外な大物を招こうとの話もあるのだ。

「04年から8年間中日の監督を務め、4度のリーグ優勝、1度の日本一を成し遂げた落合博満さんです。阪神は過去に星野仙一さんや野村克也さんなど、外部から監督を招聘した実績があります。しかしお2人とも他界し、現在大ナタを振るえるとしたら落合さんぐらいしかいません。落合さんは、勝つためには固定観念にとらわれず手段を選ばない。『嫌われることをいとわない監督』として、停滞した今の阪神を変革してくれると思います。

問題は、事なかれ主義の強い球団が落合さんを受け入れるかどうか。OBの岡田さんにさえ、ハッキリものを言うからとアレルギーがありますから。キーポイントになるのが、6月に行われる親会社・阪急阪神ホールディングスの株主総会でしょう。停滞するタイガースに対し株主から厳しい質問が飛び大荒れになるようなら、球団も本気で改革に乗り出さざるをえない。『落合阪神』誕生が、現実味を帯びると思います」

「ダメ虎」が生まれ変わるには、抜本的な変革が必要なのは論をまたない。球団は、「嫌われた監督」に大役を任せられるだろうか。

  • 写真時事通信社

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