Aクラスも見えた好調・日本ハム 新庄監督が危惧する「不安要素」 | FRIDAYデジタル

Aクラスも見えた好調・日本ハム 新庄監督が危惧する「不安要素」

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チームは好調だがAクラスを狙うにはもうひと踏ん張りが必要。ビッグボスは気が抜けない(画像:時事通信社)
チームは好調だがAクラスを狙うにはもうひと踏ん張りが必要。ビッグボスは気が抜けない(画像:時事通信社)

「選手たちに聞いてあげて!」

5月21日に4対0で西武に完封勝ちした日本ハムの新庄剛志監督(50)は、勝因は選手にあると多くを語らなかった。同日までの8試合で7勝の快進撃。最大14あった借金は9に減り、3位オリックスとは3.5ゲーム差とAクラス入りも見えてきた(成績は5月23日現在)。

「開幕当初は『戦力を見極める』と打線は日替わりでしたが、徐々にレギュラーが固定されてきたのが大きい。新庄監督が選手の能力を把握し適材適所で起用し始め、チームに流れが出てきました。

新庄監督の厳しい態度も、選手を発奮させています。これまで負けが込んでも、選手を擁護する発言が多かったのが一変。5月10日に新型コロナウイルス蔓延で主力を欠くオリックスに負けると、こう叱咤したんです。『1軍に残りたいという姿勢がまったく見えない。バットを出さない限り一生結果は出ない』と」(球団関係者)

選手が絶賛した動画の中身

選手の姿勢は、明らかに前向きになった。5月18日に顔面への死球で鼻を骨折した主砲の野村佑希は、翌日も強行出場。21日まで6打数連続ヒットを記録し、チームを牽引している。同じく中軸を任される万波中正は、18日に初の1試合2本塁打をマーク。昨年の5本を超え自己最多を更新中だ。

「開幕当初はコロコロ変わるスタメンに困惑する選手も多かったですが、新庄監督のやりたい野球や気持ちを理解し始めたようです。21日の西武戦で3号2ランを放った宇佐美真吾は、『動画のおかげ』と新庄監督の教えを絶賛しています。

新庄監督は、メジャー時代にジャイアンツで同僚だった歴代最多762本塁打のバリー・ボンズの打撃映像を見ておくように宇佐美へ推奨。動画を繰り返し見た宇佐美は、『ボールが長く見られるようになった』と5月は打率3割以上と好調を維持しているんです」(同前)

好調であっても新庄監督は「レギュラーは決まっていない」という姿勢を崩していない。選手の競争心に期待しているのだ。

このまま快進撃を続ければ、最下位からの大逆襲も現実味を帯びてくる――。しかしAクラスを狙うには、大きな「不安要素」があるという。

「新庄監督が野村、万波とともに打線の中軸として期待する清宮幸太郎ですよ。打率は2割台前半で4本塁打と、成績はイマイチ。新庄監督も『違うんだよなぁ』『オレのイメージと違う』と、たびたび苦言をていしています。清宮がブレイクしてくれないと野村や万波とのクリーンナップが組めず、さらなる打線の向上は望めませんから。

ただ清宮は育ちがよく、おっとりとした性格。打撃に思い切りが感じられません。周囲の目もかなり意識している。ガムシャラになって覚醒できるかどうかに、清宮個人の将来だけでなく、チームの浮沈もかかっているんです」(スポーツ紙担当記者)

日ハムがさらにギアを上げ快進撃を続けるには、清宮のブレイクが絶対条件。5月24日から始まる交流戦を前に、ビックボスはまだまだ気を抜けない。

  • 写真時事通信社

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