ドライブレコーダーは見ていた!「事故・違反・異常運転」の瞬間

「東名あおり運転」も十数台ものドラレコ動画記録があったから犯人は逮捕された

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昨年6月、東名高速あおり運転事故が発生した神奈川県大井町の現場。写真は追突された被害車両

「悪質運転に巻き込まれた時は、とにかく止まらず車から降りないこと。そして音声や相手の車のナンバーを録音・撮影することで証拠を残す――。そうしたことを自動でやってくれるのが、ドライブレコーダー(ドラレコ)なんです。その認識が一気に広まった。まさに今年は”ドラレコ元年”と言っていいでしょう」(「交通事故鑑定ラプター」の中島博史氏)

12月14日、横浜地裁は「東名高速あおり運転事故」で逮捕・起訴された石橋和歩被告(26)に対して、危険運転致死傷罪を認めて懲役18年の判決を下した。

事故発生は昨年の6月。被害者の萩山嘉久さん一家の乗る車は、石橋被告に執拗にあおられ、無理やり停車させられたところを後方から来たトラックに追突された。この事故で嘉久さんと妻の友香さんは死亡したが、停車中の事故であることから、裁判では弁護側は危険運転致死傷罪などについて無罪を主張している。

しかし、石橋被告があおり運転を繰り返していた状況が、事故現場を通過した十数台もの車のドラレコ映像から判明しており、裁判資料として提出されている。

「東名高速の事故以降、ドラレコは運転者の身を守る効果があることが広く知られるようになりました。実際、事故が起きた時点での普及率は自家用車全体の約17%でしたが、今年12月には30%を超えています。今後さらに普及していくことは間違いありません」(前出・中島氏)

ドラレコは事故発生時の供述の矛盾も明らかにする。今年9月に起こった元『モーニング娘。』リーダー・ 、吉澤ひとみ被告の飲酒ひき逃げ事故は記憶に新しい。当初、 吉澤被告は事故現場から逃げ去ったことに対し「周囲に車が多くて停車できなかった」と供述していた。しかし、本誌が入手したドラレコ映像によって、事故の瞬間、車道に車両はほとんどいなかったことが明らかになったのだ。

また、最近はドラレコ映像を共有しようという動きが社会全体で高まっている。

下の写真を見てほしい。これらは今年、JAF(日本自動車連盟)が運営する『ドラドラ動画』やYouTubeに投稿されたドラレコ映像だ。悪質な幅寄せ、追突、逆走、あおり運転など、様々な交通違反が映し出されている。中島氏は話す。

「今年8月、小樽市で悪質な幅寄せをしたトラック運転手が逮捕され、北海道ではあおり運転で初めて暴行罪が適用されました。ドラレコがどのように、何cmまで近づいたかという客観的な指標を示したからです。これまでは運転手の記憶頼りだったものが、記録ですべてわかるようになりました。もし裁判になっても、公正な判決が出るようになってきています」

投稿された危険運転は氷山の一角に過ぎないが、こうした悪質運転がただちに社会にさらされる風潮が進めば、交通事故の減少につながるだろう。

石橋被告は、12月14日に懲役18年の判決を言い渡された
  • 写真共同通信社(東名高速事故現場、石橋被告) JAFメディアワークス hattori49(YouTube)

Photo Gallary8

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