『ガーシーch』東谷義和氏の参院選出馬が選挙報道に及ぼす影響 | FRIDAYデジタル

『ガーシーch』東谷義和氏の参院選出馬が選挙報道に及ぼす影響

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参院選への出馬を表明した『ガーシーch』の東谷義和氏(オフィシャルYouTubeチャンネルより)
参院選への出馬を表明した『ガーシーch』の東谷義和氏(オフィシャルYouTubeチャンネルより)

ガーシーこと東谷義和氏が今夏の参院選に出馬することを表明した。5月25日に自身のユーチューブチャンネルでNHK党の立花孝志党首と対談し、決断した。

「決めました。体調不良の中、ずっと考えていたが、出馬させてもらいます。本当によろしくお願いします」

と東谷氏は立花氏に返答。続けて

「俺は本気です。ウソや冷やかしで出馬するなんて言いません。本気で戦いたいと思っています。皆さんの応援や支持がなければ受かることはできない。

僕を戦う土俵まで上げてください。きちっと日本のエンターテインメントを変えたい公約を持って、出たいと思っています。応援してください」

と支持を訴えた。

東谷氏のユーチューブチャンネル『ガーシーch』は登録者120万人を突破。視聴者も成人を超えている人が大半で、選挙に関心のない若者を取り込めれば十分に当選のチャンスはある…とみているのだろう。

東谷氏は現在、中東に滞在しているとみられるが

「立候補に必要な戸籍謄本も立花氏が東谷氏の委任状をもって、動画の前日に交付を受けていた。選挙には通名の『ガーシー』で立候補できるそうだ。イロモノ扱いされるだろうが、選挙が盛り上がることは間違いない」(永田町関係者)

東谷氏の立候補で戦々恐々なのが、これまで暴露されてきた有名人や芸能プロダクションの関係者だ。同氏が“BTS会わせる詐欺”を企てたこともあり、テレビや新聞ではアンタッチャブルな存在として、ほとんど触れられてこなかった。

しかし、選挙報道ともなれば、メディアとして公平・中立性に則り取り上げざるをえないケースが出てくる。これについては元テレビ朝日アナウンサーの川松真一朗氏が自身の公式ユーチューブチャンネルで見解を示している。

「あのガーシーが出馬を決め、ネット界含めザワザワしている。賛否両論ある中でとても注目している」

そう語った川松氏は

「著名人の暴露ネタをやっているが、地上波のワイドショーとかが『取り上げないのはおかしい』とガーシーは言っている。政見放送で暴露ネタをやると修正できないし、止められない。

そうなった時、メディアや表現の自由が社会で議論されるかどうか。メディア、ワイドショーのあり方を変えるきっかけになるので注目している」

と指摘した。海外にいる東谷氏が日本で街頭演説することはなさそうだが、立花氏がNHKや民放の政権放送でガーシーをVTR出演させるプランが進んでいるという。

「敵対する芸能人やプロダクション幹部の名前を実名で出す予定でいる。政権放送と同時に『ガーシーch』でも新たな爆弾ネタを投下するようで、テレビとネットの相互で大攻勢をかけるつもりのようだ」(全国紙記者)

他方で、近年問題になっているのが「泡沫候補」であることを自認しながらも立候補し、知名度UPを狙う者が続出していることだ。日本の公職選挙法では泡沫候補の乱立を防止するために数百万円の供託金が課され、法定得票数に満たない候補者は没収されるが、

「プロモーション費用と考えれば安いもの」

と割り切る人も出てきた。東谷氏がこのケースに当てはまるわけではないが、政界関係者は

「選挙のエンタメ化が進んでいる。選挙に無関心な若者を誘導するメリットはあるが、何でもアリになってしまうデメリットもある。選挙の品位をどう保つか。今後考えていかなければならない」

と危機感を募らせる。東谷氏の出馬は日本の選挙報道にどんな影響を及ぼすか――。

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