ガーシーch・東谷義和氏 参院選出馬もメディア離れが顕著なワケ | FRIDAYデジタル

ガーシーch・東谷義和氏 参院選出馬もメディア離れが顕著なワケ

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5月30日に出馬会見を行ったガーシーこと東谷義和氏。最初で最後のネクタイ姿だと話したが…(オフィシャルYouTubeチャンネルより)
5月30日に出馬会見を行ったガーシーこと東谷義和氏。最初で最後のネクタイ姿だと話したが…(オフィシャルYouTubeチャンネルより)

実名を出して芸能人の裏を晒すという“暴露系”YouTuberの出現に芸能界は騒然となった。

最初に標的として名前が挙がったのは男性俳優とタレントたち。その数は数十名に及び、彼らとその所属事務所が戦々恐々となったのは言うまでもない。

そして渡部建、城田優、新田真剣佑らが次々と晒されていき、城田に関しては出演していたCMがなくなるなど仕事にも影響も出てきた。この先、リストに名前が挙がった俳優たちのネガティブな裏の姿を晒されることになったら芸能界はどうなってしまうのか。

打ち切りになるCMや出演者がドラマや番組を降板する事態が続出することになれば、“テレビは立ち行かなくなるのではないか…”。そんな不安を抱いた関係者も多いだろう。

『ガーシーch』に対する注目度は一気に上昇した。動画再生回数は毎回100万回をゆうに超え、チャンネル登録者数はあっという間に100万人を突破、チャンネル開設から3か月経った今は120万人超を維持している。

そんなガーシーが政治家を目指すという。それも国会議員だ。

「ホンマでっか!」

と言いたくなるが決してジョークではない。今年夏に行われる参議院選挙に出馬する意思を固めたと自身のYouTubeチャンネルで発表。5月30日にオンラインで出馬会見を開いた。

さんざんお世話してあげたにもかかわらず“詐欺師”とわかったとたん、手のひらを返して自分から離れていった芸能人たちに復讐するため、また得た収益で自分が騙した被害者たちに弁済するためにYouTubeを始めたはずだったが、方向性が変わったようだ。しかしなぜまた政治家になろうと決めたのか。

「いっとき週刊誌などのメディアがこぞって取り上げていましたが、最近では一部夕刊紙やネットメディアが取り上げるだけで、ガーシーのニュースを目にすることが少なくなりました。

東谷氏はそのことを、彼が攻撃している芸能事務所やその事務所と関係がある政治家が圧力をかけているか、メディアが忖度しているからだと考えているようです。また警察が自分を逮捕しようとしていて、それも芸能事務所と政治家が結託して警察を動かしていると、そう思い込んでいるようです」(週刊誌記者)

国会議員となって、逆にマスコミを動かしたい。芸能界を変えたい。

また、議員になれば“不逮捕特権”があるから逮捕されることがなく、大手を振って日本に戻ってこれる。彼が言うにはそれが議員を目指す大きな理由だという。

確かに、ガーシーに関するニュースを取り上げるメディアは減っている。その理由をスポーツ紙記者はこう語る。

「東谷氏は、綾野剛が7年ほど前に“未成年女性と飲酒、淫行”したことを暴露したのにマスコミが取り上げないことに怒っているようです。取り上げたところもあったと思いますが、その後、綾野サイドのリアクションがないままで、記事にしようがないんです。

また、綾野の所属事務所『トライストーン』の社長が無視していることにも彼は怒っていて、社長のことや事務所の内情なども暴露していますが、一般に知られている人ではないので、読者は興味がないでしょう。公共性とか社会性云々の前にニーズがないということです」

テレビに関しては、

「不確定要素が多いからですね。綾野剛さんの件は実際に警察が動いているとか、最低でも週刊誌かスポーツ紙が大々的に報じないとテレビでは扱いにくいです。それでも数字(視聴率)が取れそうもないので、ニュースのラインナップに上がることはないですね。

それと芸能人と言っても個人に対する攻撃で罵声を浴びせていたり、無視するなら関係ないほかのタレントのことも晒すと言っているのは、とてもグレーな行動で、警察もにらみを利かせてくる可能性があります。安易に彼を取り扱ったりして、巻き添えを食らってもこまりますからね」(ワイドショースタッフ)

ガーシーについてはネットニュースで扱っているところはあるが、チャンネルの再生回数はチャンネル開始時期に比べて減少している。

また最近は、“綾野剛”と“トライストーン社長”に対する口撃一色で、本来の“暴露”がなされないこともマスコミが遠ざかった理由の一つだという。

「あれだけの人数の俳優・タレントの名前を挙げておきながら、実際に裏話が暴露されたのは数えるほどで、同じ人の話が続いています。それに“爆弾”を落とすというから期待していたら、それほど大きな爆弾じゃなかったりしたことが、高かった“マスコミ視聴率”を下げた原因でしょうね。最近、『女性芸能人編』に突入すると発表がありましたし、近々大きな爆弾を落とすと言っていますから、また注目が集まるとは思いますが」(前出・スポーツ紙記者)

選挙に出馬すると発表したことで、本人も期待していた通り、一部スポーツ紙やネットメディアなどマスコミが取り上げていた。だが、出馬会見では質問していた大手メディアは『朝日新聞』と『ニコニコ動画』だけだった。

「会見場に詰めかけた“メディア”はその2社だけだったらしいです。ほかに質問していた人たちは一体何者だったんでしょうか。謎が残った記者会見でしたね」(全国紙社会部記者)

選挙で当選して、国会議員になるのか、国政政党の党首になるのか…。ガーシーに一票入れたとして、我々の生活がどう良くなるかが見えないのだが――。

  • 佐々木博之(芸能ジャーナリスト)

    宮城県仙台市出身。31歳の時にFRIDAYの取材記者になる。FRIDAY時代には数々のスクープを報じ、その後も週刊誌を中心に活躍。現在はコメンテーターとしてもテレビやラジオに出演中

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