ラグビー代表・稲垣啓太が表彰式で語った「新婚生活と海外挑戦」 | FRIDAYデジタル

ラグビー代表・稲垣啓太が表彰式で語った「新婚生活と海外挑戦」

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優勝を決めた翌日の5月30日、ベスト15に選ばれて喜びを語る埼玉ワイルドナイツの稲垣啓太。新人から8シーズン連続の受賞はこの男しかいない

「笑わない男」がうっすらと微笑みを浮かべたように見えた。

5月29日(日)、東京・国立競技場で、今季から新たに始まったラグビーの「リーグワン」のファイナルが行われ、日本代表PR稲垣啓太(32歳)が所属する埼玉パナソニック ワイルドナイツが東京サントリーサンゴリアスを18-12で下して初代王者に輝いた。PR稲垣は消耗の激しいポジションながら、ケガ人の関係もあり80分間フル出場し、体を張ってタイトル奪取に大きく貢献した。

優勝後、記念Tシャツに袖を通した稲垣はチームメイトとともにバックスタンドに向かって挨拶した。そこには選手たちの家族がおり、当然、1月26日に結婚したばかりの稲垣の新妻、世界で活躍するモデルの新井貴子さん(31歳)の姿もあった。貴子さんはワイルドナイツの青いベースボールシャツを着て応援していたという。

16試合中15試合に出場した稲垣は、今季も監督、キャプテン、メディア、ファンによって選ばれる「ベスト15」に選ばれた。新人から8シーズン連続の受賞は唯一の快挙である。決勝の翌日に開かれた年間表彰式「リーグワンアワード」で、額を赤くしていた稲垣は「チームスポーツでありながら個人のタイトルを得られるのは嬉しい。この賞をとってより一層、トレーニングに励みたい」と話した。

さらに女性の司会者から「シーズン中にご結婚されました。心境の変化は?」と聞かれて、少し戸惑いながらも「妻とよく話すことは、まずお互いのことをしっかりやった上で、余裕ができたときに、お互いのことをサポートすればいいんじゃないか(ということです)。どちらかがやりたいことをやらずに、どちらか一方をサポートし続けるのはもったいないと思う。お互いがやりたいことをやろうと話している中で、妻は空いている時間で僕をたくさん、支援、サポートしてくれました。新しい家族、妻に感謝したいと思います」という言葉で締めた。

2020年4月、ATMに立ち寄った後、車に戻る稲垣。助手席には貴子さんの姿が(撮影:足立百合)

2019年W杯後、NZ、豪州、欧州から誘われていた

その言葉通り、結婚しても稲垣は決してラグビーに手を抜くことはなかった。東京に新居を構えた稲垣だったが、埼玉ワイルドナイツの練習グラウンドは熊谷にある。ただ今季、新しくできた練習グランドの横にはホテルも新設されたため、従業員に「稲垣選手はほぼ住んでいます!」と言われるほど。どうやら、週の半分くらいホテル住まいをしながら練習に精を出していた。

稲垣が「今、僕はラグビーでお金をいただいて生活している。ファンの方々が足を運んでくださって、お金を払ってチケットを買ってくださって来てくれる。だから、お金を払って見に来てくださった方に満足していただけるような試合をしなければいけない、パフォーマンスをしなければいけない。それが選手の責任だと思う」と話す仕事観と重なる。

そんな中でも「お互いがやりたいことをやろう」と話している稲垣と貴子さんは、夫妻でジュエリーブランド「H-Pole アッシュポール」を立ち上げた。4月には伊勢丹新宿店で期間限定販売も行った。ラグビー日本代表のおしゃれ番長・稲垣と、パリコレ出演歴のある貴子さんの共通の話題は当然、ファッションだったことは容易に想像できる。

そんな稲垣はリーグワンのアワードで日本代表に対する提言もしていた。南半球のプロリーグ「スーパーラグビー」に参戦するため2020年まで日本で結成されていたサンウルブズがなくなり、今季、海外でプレーしていた日本代表はFB松島幸太朗(フランス・クレルモン)1人のみとなった。ただ、松島は今季終了後、日本に戻る決断をしたため、来季、海外でプレーする日本人はゼロとなる。

2015年にはオーストラリアのレベルズでもプレーした稲垣は「日本代表は現在、マックスでテストマッチは年間多くても7試合。(2020年に)サンウルブズがなくなった今、それで海外との差が埋まるんですかね? 新しい選手も出てこないし世界相手に試す場が少ない。何かやり方を変える必要があると思っています。サンウルブズがなくなった今、(個々のレベルを上げるために)みんな、もっと海外に出ることも考えてもいいんじゃないですかね?」と話した。

7年ほど前、日本代表のフランス人スクラムコーチは稲垣に関して「今でも欧州で通用する」と断言していた。オーストラリアのレベルズで1年間プレーした後は、3シーズンの契約延長のオファーがあったが諸事情で断念。さらに2019年ワールドカップの活躍後、稲垣にはオーストラリア、ニュージーランド、欧州の多数のプロチームから誘いがあった。だがサンウルブズの存在があったために断ったという。

2023年のフランスワールドカップでの目標を聞かれて稲垣は「優勝したいですね」とキッパリと断言した。もちろん、「僕は今でも海外でプレーしたい。欧州はずっと行きたいと思っている」と海外志向も強いままである。もしかしたら2023年のワールドカップ後は、ジュエリーブランドを海外展開しながら、パリやロンドンで貴子さんとともに世界を舞台に活躍する姿が見られるかもしれない。

稲垣と結婚した貴子さん。2020年4月撮影
貴子さんの姉、寿枝さんの結婚式に出席した時。右はプロ野球界で活躍し、イチローを指導したことでも知られる父、新井宏昌氏
プロ野球で首位打者を獲得し、名球会入りした父・新井宏昌(右)と貴子さんの貴重な2ショット(写真:新井宏昌氏提供)
リーグワン初年度に記念すべき優勝を飾った直後、表彰式にのぞむ稲垣

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